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ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜
小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。
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2021年10月12日
ミラクルフルーツ
酸っぱいものを食べる前にこの実を食べると甘くなると言われる「ミラクルフルーツ」の苗を植えたのが今から10年ほど前。今年やっと実が付き、この1ヶ月間ほど次々と収穫しています。ミラクルフルーツは熱帯原産の小低木で、アカテツ科の樹木です。コーヒー豆くらいの大きさの実が付きますが、赤くなった実を飴玉を舐めるように口の中で1〜2分間転がし、種だけ吐き出したあとに酸味があるものを食べると甘く感じられます。ミラクルフルーツの成分の「ミラクリン」による作用だということですが、酸っぱいレモンを丸ごと1個食べきってしまった知人がいます。母島農協でも時々レモンとセットで販売されていることがあるので、見かけたら是非体験してみてください。
posted by 梅野ひろみ |
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2021年10月08日
秋の常連さん
10月になり風が強い日が続いています。こんな日が続くと母島には秋の常連さんたちがやってきます。少し早めにやって来たのがオオバンやオナガガモ等の冬の渡り鳥、そして先日見かけたのがアカタテハとヒメアカタテハです。母島にはあちこちにオオバナセンダングサが生育していますが、棘がある種子が衣類に付き取りにくいので人間には不人気な植物です。でも、チョウ類にはとても人気があるオオバナセンダングサでこの日はヒメアカタテハが吸蜜していました。これからアカギマダラもやってくるでしょう。母島も着々と秋の深まりをみせています。
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2021年09月14日
セロシア
9月に入ってからも晴れた日が続いている母島ですが、朝夕はだいぶ過ごしやすくなりました。散歩しやすい季節になったからか、散歩の途中で見かけた花について質問を受けることが時々ありますが、沖港周辺の何カ所かで個体数が急激に増えているのが画像のセロシアです。ケイトウの仲間で、原産地は熱帯アジアとのことですが、母島の気候に合っているのでしょう、どんどん増えています。ノゲイトウともよばれ、園芸品種も色々販売されているようです。
posted by 梅野ひろみ |
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2021年08月04日
メグロの幼鳥
7月末から熱低の影響などで急な雨が多い母島ですが、森・山ではメグロの親子がよく見られています。母島列島のみに生息する特別天然記念物のメグロですが、推定で10,000〜15,000羽の頭数で、一度の繁殖で3羽くらいの子を育てるそうです。子育ては雄雌が協力して行い、親鳥らしいメグロがピーピーと給餌をねだる子を連れて枝から枝へと移動していく様子はとても微笑ましく「がんばって!」と思わず声をかけたくなってしまいます。画像は親からはぐれてしまったのか、地上にたった1羽でいた幼鳥です。まだ尾羽も短くバランスが悪い感じがなおさら可愛く感じました。ノネコの捕食や交通事故や台風に負けず育って欲しいと願いました。
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2021年07月15日
乳房山開花情報
7月になり暑い日が続いている母島ですが、乳房山に霧がかかる日が少なくなり、山頂からの絶景が楽しめる季節になりました。また、様々な固有植物が開花中で、特に今年はテリハハマボウの花付きがよいように思います。テリハハマボウはアオイ科の樹木で、黄色い花は同じアオイ科のオクラの花によく似ています。花の色素変化で開花後徐々に赤色系の花へと変化していく様子が面白いです。この他に乳房山で開花中の植物は、ヒメツバキ・ハハジマハナガサノキ・オガサワラボチョウジ・ハハジマノボタン・ヤロード・オオバシマムラサキ・モクタチバナ・テイカカズラなど、樹木の花が中心ですが一年で一番花が多い季節かと思います。飲み物を多めに持って乳房山登山を楽しんでください。
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2021年06月06日
栴檀は双葉より芳しいか?
母島の森や集落を歩いていると大きなセンダンの木に出会うことがあります。土壌水分量が豊富な母島ではセンダンはかなりの大木になり、特に石門では樹高20mくらいのセンダンに出会うこともあります。ところで「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」という諺がありますが、ツアー中にセンダンに出会うとこの諺を思い出されるゲストが多く、そういえば子どもの頃に学校に大きなセンダンの木があったという話になり「センダンにはよい香りがあるのですか?」という質問をされることがあります。残念ながら実際にはセンダンの木には香りはありません。仏教の儀式等で使われる白檀(びゃくだん)がインドから中国に伝わり栴檀とも呼ばれるようになり「大成する人は幼い頃から優れている」という意味の諺に准えて明治時代頃からセンダンが日本各地の学校に植えられるようになったようです。画像は小富士山頂に自生するセンダンですが、初夏に咲く花にはほのかな香りがあり心地よい香りに癒されます。
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2021年05月24日
乳房山開花状況
乳房山山頂に雲霧がかかりやすい季節になりました。山頂からの景色はいまいちになりますが、この雲霧が乳房山の植物やカタツムリを育んでいると思うとありがたい気持ちになります。そんな乳房山の開花状況ですが、固有植物の樹木の開花がみられるようになりました。ムニンヒメツバキ、ムニンネズミモチ、テリハハマボウ、ヤロード、オオバシロテツ、オガサワラクチナシ等が開花中です。登山道を歩いていてふと甘い香りが漂ってきたら近くにオガサワラクチナシが咲いているかも知れません。樹高2〜4mの低木で林縁に生育する樹木です。
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2021年04月27日
オオヤマイチジク
母島の湿性高木林とよばれる森に自生するオオヤマイチジクは樹高8mほどに生長するクワ科の固有植物です。イチジクの仲間には珍しい4倍体のオオヤマイチジクは、画像の左側のトキワイヌビワ(イチジクの一種)の2倍体に比べても葉も実も大きく、また樹高もかなり高くなります。農業では野菜や果物等の大型化をめざして4倍体を培養する技術が知られていますが、野生下でもこのように突然変異により4倍体が生じることがあるそうです。小笠原の固有種のイチジクの仲間には、その他にオオトキワイヌビワ(2倍体)がありますが、トキワイヌビワとオオトキワイヌビワの両方に受粉するイチジクコバチにより交雑がおこり中間的なタイプがあるという報告があります。
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