ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2015年07月09日

乳房山の開花状況

P7090047シマザクラ ガイドの日記帳.jpg 台風が同時に3つも発生し、特に11号は小笠原への影響がありそうとのことで心配しています。まだ台風は遠いのですが、沖港にもうねりが入って来ており、漁船はすでに陸揚げされています。ははじま丸も明日乗船予定のかたも含めて今日のうちに父島に渡るかたが多く、港が賑わいました。そんな中、今朝は早起きして乳房山に登ってきました。乳房山では今、ハハジマノボタンが見頃を迎えていますが、例年では8〜9月頃が見頃のシマザクラも沢山開花中です。シマザクラはアカネ科の植物ですが、花色が桜色のためシマザクラの名が付いたようです。その他にも、モクタチバナ、オガサワラボチョウジ、テリハハマボウ、ヒメツバキ、オガサワラシコウラン等が開花中で、シロトベラやハハジマハナガサノキやトキワイヌビワは実を付けています。そうそう、オガサワラススキの穂もではじめて、これも例年より少し早目です。様々な植物の花を見るのにはベストシーズンで、まだハハジマノボタンやシマザクラの蕾も多いので、台風の被害が最小限に留まってくれ、美しい花が引き続き見られることを願っています。
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2015年06月09日

路上のアカポッポ

P6060065路上のアカポッポ.jpg 例年より早い梅雨明けを迎えたようで、母島は毎日よく晴れて海も空も夏の色になりました。そんな最近の母島ですが、車で都道を通行中に路上にいる黒っぽい生き物に出会う機会が増えました。ちょっと車のスピードが出ていると見落としてしまいそうな色の鳥ですが、10年程前までは幻の鳥で、母島に住んでいる人でも滅多に見ることがなかった「アカガシラカラスバト(通称:アカポッポ)」です。国指定天然記念物の希少種で、推定250羽前後ではないかと言われるとても貴重な鳥です。環境保全対策の成果があり10年前に比べると個体数も増えましたが、大きな環境変化などがあったらすぐに絶滅してしまいそうな個体数です。ハトの性質上、路上で採食することが多いので、車やバイクで走るときには「やさしい気持ち」を忘れずに、特に「ハトに注意」の看板付近では十分気を付けて走行してください。
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2015年06月02日

光るキノコ

IMG_0569本日のペペ.jpg 母島も梅雨の晴れ間の青空が広がり、日中は暑い毎日です。5月30日の地震では、沢山のかたにご心配頂きましたが、母島は被害も軽微でホッとしました。翌日は余震に備えかなり緊張して一日過ごしたものの、昨日から普通に山に巡視に行ったり調査の仕事に行ったりしています。さて、5月の連休くらいから、ボチボチ確認されていた母島のグリーンペペ(ヤコウタケ)ですが、この頃数も増えていい感じに光っています。最近の湿度と温度は、人間にとっては大変過ごしにくく不快なのですが、グリーンペペたちにとっては、どうやら天国のようです。昨夜のグリーンペペの幻想的な光は、地震騒ぎでちょっと疲れた私をやさしく癒してくれました。
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2015年05月28日

乳房山開花状況

P5230045乳房山遊歩道現況.jpg 台風7号後の母島ですが、乳房山や石門等のルートではアカギの折れた枝や落ち葉が散乱していたものの、森・山では大きな被害はなくホッとしました。今年の冬は例年に比べて気温が低かったからか、例年に比べて色々な花の開花が少し遅く感じていましたが、ヒメツバキが島内全域で見頃を迎えています。特に、南崎に行く途中の「万年青橋(おもとばし)」の上から見下ろすヒメツバキの花は見事です。乳房山ルートも、もうじきヒメツバキの絨毯を敷き詰めたようになるでしょう。そんな乳房山の開花状況ですが、ムニンネズミモチ、シロトベラ、ヤナギバモクマオ、ハハジマハナガサノキ、テリハハマボウ、オオバシマムラサキ、テイカカズラなどが開花中です。また、ハハジマメグロも台風後に巣立った幼鳥が多く、餌をねだる可愛い姿がみられます。
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2015年05月16日

旅鳥

P5140101ムナグロ夏羽 ツバメチドリ.jpg 梅雨入りしたかと思ったら晴れ続きで、今度は5月なのに台風の情報もチラホラしていますが、今日は母島に最近訪れている「旅鳥」のお話しです。母島の陸鳥の留鳥(年間とおして観察できる鳥)の種類は、大陸や他の島からとても離れているため少ないのですが、3月頃から母島で見られる鳥の種類が格段に増えます。3月頃は沖港の汽水域にあたる河口付近に水鳥が多く訪れていましたが、最近は早朝の旧ヘリポートや脇浜なぎさ公園でツバメチドリやムナグロ、アマサギなどが見られます。同じ種類でも夏羽のもの、まだ冬羽のものなど色々で、よく観察すると面白いです。ちなみに、私はちょい悪風な顔をしたツバメチドリがお気に入りです。昨年見られたオオルリも、今年も母島周辺に来ているようで、旅鳥をみると季節を感じます。
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2015年05月13日

イソヒヨドリの親子

IMG_9266イソヒヨドリの親子.jpg 母島の一日は早朝からの鳥の声でスタートします。集落を囲むように山があり、森が近いことから夜明けから鳥の鳴き声が賑やかです。そんな朝、一際大きな鳴き声で目立っているのが「ジィーン、ジィーン」と聞こえてくるイソヒヨドリの幼鳥の声です。ツグミ科の鳥で、日本列島にも広く分布し、母島では一年を通して見られる留鳥です。トカゲ、ヤモリ、ミミズ、昆虫の幼虫などを採食している姿をよく見かけますが、今の時期は巣立った幼鳥が餌をねだって盛んに鳴き、親鳥は大忙しです。画像は雌のイソヒヨドリの成鳥と幼鳥です。雄は頭部から胸、背部が青色、腹部は明るいレンガ色で、電柱や家の屋根等にとまり高い声でさえずっている姿をよくみかけます。
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2015年05月07日

クリームソーダ

IMG_1385大崩湾.jpg 母島のこの連休中前半は、お天気にハラハラさせられましたが、3日以降は晴れの日が多く、乳房山や石門からみた海の色は夏の海のような色合いでした。画像は、大崩湾という母島の東側の海域です。左奥の白っぽく岩肌が崩れている台地状の森が「石門」地域で、一帯は石灰岩でできたカルスト台地です。カルスト台地の一部が、今から18年程前の大雨で崩れて、石灰岩が海に流れ込んでできた白い海岸付近には、今のシーズンはアオウミガメが沢山集まっています。山を歩いていて双眼鏡で海を覗くと、クリームソーダのような色の海に浮かんでいるカメはとても気持ち良さそうです。でも、海のガイドさんにお聞きしたところ、クリームソーダの辺りは濁りで50p先も見えないのだそうです。陸から歩いて降りることはできない海岸ですが、母島の印象的な風景のひとつです。
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2015年04月21日

鳥の撮影ポイント

IMG_8804メグロとビーデビーデ.jpg 母島滞在中にメグロの写真を撮りたいけれど、どこで撮ったらいいですか?というご相談を受けることがあります。メグロは動きが速い鳥なので、ピントが合ったと思うと飛んでしまいます。それなので、同じ行動を繰り返すような場所(果物を食べる、花の蜜を吸う)では次の行動の予想が付くので、そこにピントを固定しておくと写真が撮りやすいのでは?と思います。母島のあちこちで咲いていたデイゴは赤い色をした鳥媒花ですが、この花には蜜が多いのかメジロとメグロが盛んにやってきます。他には、乳房山や南崎のコースに何箇所かある鳥の水場もいい撮影ポイントです。いい写真が撮れたら、今年も小笠原村主催でフォトコンがあると思いますので、応募してみて下さい。
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