ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2015年07月30日

大きなキノコ

IMG_2898ウスヒラタケ (2).jpg 7月はいくつもの台風に翻弄されましたが、やっと安心できるお天気の日々が続いています。この安定したお天気のまま8月に突入し、夏を乗り切りたいものです。でも、自然界の生き物にとっては雨が欲しいところでしょう。今年の母島は梅雨がほとんどなく、森の植物もぐったり気味です。いつもだとグリーンペペがかたまって発生する場所でも、今年はチラホラといったところです。キノコにとっても乾燥した厳しい環境のはずですが、昨日行った森にはこんなに大きなキノコがありました。おそらくヒラタケ科のキノコと思われますが、人の顔くらいの大きさがありました。キノコ独特の良い香りがして、沢山の虫が集まっていました。キノコは形や色がユニークなものが多く、写真撮影の対象としてゲストからも人気があります。母島では雨が多い6月頃と11月頃に様々な種類のキノコが見られます
posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月14日

朝焼け&夕焼け

IMG_2792朝焼け.jpg 今回の台風11号は動きが遅く、いつ通過するかの予想がたてにくく困りました。7月12日東京発のおがさわら丸でご旅行の計画をされていた方々、また「13日に父島着発で上京できるのでは?」と予想して滞在を延ばした方々には本当にお気の毒だと思っています。母島ですが、台風の影響で昨日から大気中の水蒸気が多くなってきたのか、夕焼けが綺麗でした。自宅の窓からサンセットシアターのほうを眺めていたところ、ほんとに綺麗に焼けて。きっと、あの人とあの人は夕日を見に行っているのだろうなぁ、などと想像しながら窓の外を見ていました。そんなわけで、今朝はきっと朝焼けが綺麗なはずと思い朝焼けを見に行ってみました。予想どおりダイナミックに焼けて本当に見事でした。お気に入りのポイントにはすでにどなたかいらっしゃったので、いつもとは別の場所でみました。みんな、考えることは同じなんですね(笑)
posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月09日

乳房山の開花状況

P7090047シマザクラ ガイドの日記帳.jpg 台風が同時に3つも発生し、特に11号は小笠原への影響がありそうとのことで心配しています。まだ台風は遠いのですが、沖港にもうねりが入って来ており、漁船はすでに陸揚げされています。ははじま丸も明日乗船予定のかたも含めて今日のうちに父島に渡るかたが多く、港が賑わいました。そんな中、今朝は早起きして乳房山に登ってきました。乳房山では今、ハハジマノボタンが見頃を迎えていますが、例年では8〜9月頃が見頃のシマザクラも沢山開花中です。シマザクラはアカネ科の植物ですが、花色が桜色のためシマザクラの名が付いたようです。その他にも、モクタチバナ、オガサワラボチョウジ、テリハハマボウ、ヒメツバキ、オガサワラシコウラン等が開花中で、シロトベラやハハジマハナガサノキやトキワイヌビワは実を付けています。そうそう、オガサワラススキの穂もではじめて、これも例年より少し早目です。様々な植物の花を見るのにはベストシーズンで、まだハハジマノボタンやシマザクラの蕾も多いので、台風の被害が最小限に留まってくれ、美しい花が引き続き見られることを願っています。
posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月09日

路上のアカポッポ

P6060065路上のアカポッポ.jpg 例年より早い梅雨明けを迎えたようで、母島は毎日よく晴れて海も空も夏の色になりました。そんな最近の母島ですが、車で都道を通行中に路上にいる黒っぽい生き物に出会う機会が増えました。ちょっと車のスピードが出ていると見落としてしまいそうな色の鳥ですが、10年程前までは幻の鳥で、母島に住んでいる人でも滅多に見ることがなかった「アカガシラカラスバト(通称:アカポッポ)」です。国指定天然記念物の希少種で、推定250羽前後ではないかと言われるとても貴重な鳥です。環境保全対策の成果があり10年前に比べると個体数も増えましたが、大きな環境変化などがあったらすぐに絶滅してしまいそうな個体数です。ハトの性質上、路上で採食することが多いので、車やバイクで走るときには「やさしい気持ち」を忘れずに、特に「ハトに注意」の看板付近では十分気を付けて走行してください。
posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月02日

光るキノコ

IMG_0569本日のペペ.jpg 母島も梅雨の晴れ間の青空が広がり、日中は暑い毎日です。5月30日の地震では、沢山のかたにご心配頂きましたが、母島は被害も軽微でホッとしました。翌日は余震に備えかなり緊張して一日過ごしたものの、昨日から普通に山に巡視に行ったり調査の仕事に行ったりしています。さて、5月の連休くらいから、ボチボチ確認されていた母島のグリーンペペ(ヤコウタケ)ですが、この頃数も増えていい感じに光っています。最近の湿度と温度は、人間にとっては大変過ごしにくく不快なのですが、グリーンペペたちにとっては、どうやら天国のようです。昨夜のグリーンペペの幻想的な光は、地震騒ぎでちょっと疲れた私をやさしく癒してくれました。
posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月28日

乳房山開花状況

P5230045乳房山遊歩道現況.jpg 台風7号後の母島ですが、乳房山や石門等のルートではアカギの折れた枝や落ち葉が散乱していたものの、森・山では大きな被害はなくホッとしました。今年の冬は例年に比べて気温が低かったからか、例年に比べて色々な花の開花が少し遅く感じていましたが、ヒメツバキが島内全域で見頃を迎えています。特に、南崎に行く途中の「万年青橋(おもとばし)」の上から見下ろすヒメツバキの花は見事です。乳房山ルートも、もうじきヒメツバキの絨毯を敷き詰めたようになるでしょう。そんな乳房山の開花状況ですが、ムニンネズミモチ、シロトベラ、ヤナギバモクマオ、ハハジマハナガサノキ、テリハハマボウ、オオバシマムラサキ、テイカカズラなどが開花中です。また、ハハジマメグロも台風後に巣立った幼鳥が多く、餌をねだる可愛い姿がみられます。
posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月16日

旅鳥

P5140101ムナグロ夏羽 ツバメチドリ.jpg 梅雨入りしたかと思ったら晴れ続きで、今度は5月なのに台風の情報もチラホラしていますが、今日は母島に最近訪れている「旅鳥」のお話しです。母島の陸鳥の留鳥(年間とおして観察できる鳥)の種類は、大陸や他の島からとても離れているため少ないのですが、3月頃から母島で見られる鳥の種類が格段に増えます。3月頃は沖港の汽水域にあたる河口付近に水鳥が多く訪れていましたが、最近は早朝の旧ヘリポートや脇浜なぎさ公園でツバメチドリやムナグロ、アマサギなどが見られます。同じ種類でも夏羽のもの、まだ冬羽のものなど色々で、よく観察すると面白いです。ちなみに、私はちょい悪風な顔をしたツバメチドリがお気に入りです。昨年見られたオオルリも、今年も母島周辺に来ているようで、旅鳥をみると季節を感じます。
posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月13日

イソヒヨドリの親子

IMG_9266イソヒヨドリの親子.jpg 母島の一日は早朝からの鳥の声でスタートします。集落を囲むように山があり、森が近いことから夜明けから鳥の鳴き声が賑やかです。そんな朝、一際大きな鳴き声で目立っているのが「ジィーン、ジィーン」と聞こえてくるイソヒヨドリの幼鳥の声です。ツグミ科の鳥で、日本列島にも広く分布し、母島では一年を通して見られる留鳥です。トカゲ、ヤモリ、ミミズ、昆虫の幼虫などを採食している姿をよく見かけますが、今の時期は巣立った幼鳥が餌をねだって盛んに鳴き、親鳥は大忙しです。画像は雌のイソヒヨドリの成鳥と幼鳥です。雄は頭部から胸、背部が青色、腹部は明るいレンガ色で、電柱や家の屋根等にとまり高い声でさえずっている姿をよくみかけます。
posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする