ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2015年10月13日

ヤロードセット

IMG_3405ヤロードセット.jpg 10月になって「母島もすっかり秋だなー。」などとしみじみしていたら、今日は真夏のような暑さです。昨夜から明け方にかけて雨が降ったせいもあり、乳房山の山頂付近には濃い霧がたちこめて湿度もたっぷりです。これから何回かこんなお天気が繰り返され、本当の秋になっていくのではと思います。さて、10月の乳房山では色々な固有植物の花が開花中ですが、「実りの秋」ともいうように様々な植物の実も観察できます。「植物を覚えたいけど、難しくて。何かいい方法はありませんか?」と質問されることが多いのですが、固有種の「ヤロード」は今は花が開花中で、足元には花も実も落ちています。黄色く色づいたヤロード(イエローウッド)の「花+実+葉」をセットにして観察すると記憶に残りやすいのではと思います。写真映えもしますよ!お薦めです。
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2015年09月20日

オガサワラゼミ

IMG_3232オガサワラゼミ ガイドの日記帳.jpg 8月下旬頃から母島でもオガサワラゼミの鳴き声が聞こえ始めました。特に、母島北部や母島南部では「蝉時雨(せみしぐれ)」の言葉がぴったりな、まさに降りしきるようなセミの声が森に響いています。集落ではあまり聞かれなくなってしまったセミの声ですが、グリーンアノールが増え始めた1980年代以前には、集落でも普通にどこででも見られたセミだったようです。羽化したばかりのオガサワラゼミは、体色の緑色がはっきりとして羽の透明感が美しく、うっとりしてしまいます。しかも、羽化したばかりだとボーっとしたように動きが緩慢なので写真も撮りやすく助かります。例年では10月中旬頃までオガサワラゼミが見られますが、今年は台風が多く、発生の終わりも気になるところです。
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2015年08月18日

完熟ゴーヤ

P8170010メグロとメジロと完熟ゴーヤ.jpg夏の定番野菜になってきたゴーヤですが、母島の民家でも庭先で栽培しているお宅がよくあります。沢山の実がなるので食べきれないのか、完熟してまるでパパイヤのような色になったゴーヤも時々見かけます。ところで、完熟したゴーヤを食べた経験はありますか?あんなに苦いゴーヤですが、種の回りはゼリーのようなプルプルした赤い色の膜に包まれ、それにとっても甘いんです!今日も、ご近所の完熟ゴーヤにメグロとメジロがやってきていました。先にゴーヤをみつけたのはメグロでしたが、メジロがやって来たとたんに気が弱いメグロはあっさり負けて、飛んで行ってしまいました。完熟ゴーヤ、甘くてびっくりしますよ。一度、トライしてみてください。
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2015年07月30日

大きなキノコ

IMG_2898ウスヒラタケ (2).jpg 7月はいくつもの台風に翻弄されましたが、やっと安心できるお天気の日々が続いています。この安定したお天気のまま8月に突入し、夏を乗り切りたいものです。でも、自然界の生き物にとっては雨が欲しいところでしょう。今年の母島は梅雨がほとんどなく、森の植物もぐったり気味です。いつもだとグリーンペペがかたまって発生する場所でも、今年はチラホラといったところです。キノコにとっても乾燥した厳しい環境のはずですが、昨日行った森にはこんなに大きなキノコがありました。おそらくヒラタケ科のキノコと思われますが、人の顔くらいの大きさがありました。キノコ独特の良い香りがして、沢山の虫が集まっていました。キノコは形や色がユニークなものが多く、写真撮影の対象としてゲストからも人気があります。母島では雨が多い6月頃と11月頃に様々な種類のキノコが見られます
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2015年07月14日

朝焼け&夕焼け

IMG_2792朝焼け.jpg 今回の台風11号は動きが遅く、いつ通過するかの予想がたてにくく困りました。7月12日東京発のおがさわら丸でご旅行の計画をされていた方々、また「13日に父島着発で上京できるのでは?」と予想して滞在を延ばした方々には本当にお気の毒だと思っています。母島ですが、台風の影響で昨日から大気中の水蒸気が多くなってきたのか、夕焼けが綺麗でした。自宅の窓からサンセットシアターのほうを眺めていたところ、ほんとに綺麗に焼けて。きっと、あの人とあの人は夕日を見に行っているのだろうなぁ、などと想像しながら窓の外を見ていました。そんなわけで、今朝はきっと朝焼けが綺麗なはずと思い朝焼けを見に行ってみました。予想どおりダイナミックに焼けて本当に見事でした。お気に入りのポイントにはすでにどなたかいらっしゃったので、いつもとは別の場所でみました。みんな、考えることは同じなんですね(笑)
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2015年07月09日

乳房山の開花状況

P7090047シマザクラ ガイドの日記帳.jpg 台風が同時に3つも発生し、特に11号は小笠原への影響がありそうとのことで心配しています。まだ台風は遠いのですが、沖港にもうねりが入って来ており、漁船はすでに陸揚げされています。ははじま丸も明日乗船予定のかたも含めて今日のうちに父島に渡るかたが多く、港が賑わいました。そんな中、今朝は早起きして乳房山に登ってきました。乳房山では今、ハハジマノボタンが見頃を迎えていますが、例年では8〜9月頃が見頃のシマザクラも沢山開花中です。シマザクラはアカネ科の植物ですが、花色が桜色のためシマザクラの名が付いたようです。その他にも、モクタチバナ、オガサワラボチョウジ、テリハハマボウ、ヒメツバキ、オガサワラシコウラン等が開花中で、シロトベラやハハジマハナガサノキやトキワイヌビワは実を付けています。そうそう、オガサワラススキの穂もではじめて、これも例年より少し早目です。様々な植物の花を見るのにはベストシーズンで、まだハハジマノボタンやシマザクラの蕾も多いので、台風の被害が最小限に留まってくれ、美しい花が引き続き見られることを願っています。
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2015年06月09日

路上のアカポッポ

P6060065路上のアカポッポ.jpg 例年より早い梅雨明けを迎えたようで、母島は毎日よく晴れて海も空も夏の色になりました。そんな最近の母島ですが、車で都道を通行中に路上にいる黒っぽい生き物に出会う機会が増えました。ちょっと車のスピードが出ていると見落としてしまいそうな色の鳥ですが、10年程前までは幻の鳥で、母島に住んでいる人でも滅多に見ることがなかった「アカガシラカラスバト(通称:アカポッポ)」です。国指定天然記念物の希少種で、推定250羽前後ではないかと言われるとても貴重な鳥です。環境保全対策の成果があり10年前に比べると個体数も増えましたが、大きな環境変化などがあったらすぐに絶滅してしまいそうな個体数です。ハトの性質上、路上で採食することが多いので、車やバイクで走るときには「やさしい気持ち」を忘れずに、特に「ハトに注意」の看板付近では十分気を付けて走行してください。
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2015年06月02日

光るキノコ

IMG_0569本日のペペ.jpg 母島も梅雨の晴れ間の青空が広がり、日中は暑い毎日です。5月30日の地震では、沢山のかたにご心配頂きましたが、母島は被害も軽微でホッとしました。翌日は余震に備えかなり緊張して一日過ごしたものの、昨日から普通に山に巡視に行ったり調査の仕事に行ったりしています。さて、5月の連休くらいから、ボチボチ確認されていた母島のグリーンペペ(ヤコウタケ)ですが、この頃数も増えていい感じに光っています。最近の湿度と温度は、人間にとっては大変過ごしにくく不快なのですが、グリーンペペたちにとっては、どうやら天国のようです。昨夜のグリーンペペの幻想的な光は、地震騒ぎでちょっと疲れた私をやさしく癒してくれました。
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