ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2015年11月24日

ワダンノキ♀株

RIMG4496ワダンノキ♀株.jpg母島の乳房山では今、ワダンノキが見頃を迎えています。ワダンノキはキク科の樹木で、母島列島の固有植物です。キク科で樹木になるものとしては、アフリカのジャイアントセネシオやガラパゴスのスカレシア等が有名ですが、キク科植物は圧倒的に草本(草)が多く、樹木に進化したほうが生き残るのに有利な条件が働いた場合に木本(樹木)に進化するようてす。ところで、ワダンノキは雌雄異株(しゆういしゅ)の植物で、ルーペを使って見ると雄株と雌株の花が見分けられます。乳房山に行くときは是非、ルーペを持って行ってみて下さい。画像は雄株の花です。ワダンノキはまだ蕾のものもあるので、12月上旬になっても楽しめそうです。
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2015年11月04日

レモン酒作り

IMG_1057レモン酒作り.jpg 今年も母島のレモンが収穫期を迎え、畑や民家のお庭のレモンがたわわに実っています。台風が多い年は果物がたくさん実るのだそうですが、私の自宅のレモンもシークワーサーも枝がしなるくらいに実を付けました。昨年はホワイトリカーでレモン酒を仕込んだのですが、今回は今年度発売になった「無人酒(むにんざけ)」でレモン酒を仕込んでみました。レモンは、皮と実のあいだにある白くてふわふわした「わた」の部分に苦味があるそうで、「わた」を丁寧に取り除くと苦味がないレモン酒に仕上がるのだそうです。また、レモンの皮は長く漬け込まずに、香りがお酒に移ったら引き上げるのだそうです。色々なかたのアドバイスを聞いて仕込んだ今年のレモン酒。美味しくなーれ!
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2015年10月13日

ヤロードセット

IMG_3405ヤロードセット.jpg 10月になって「母島もすっかり秋だなー。」などとしみじみしていたら、今日は真夏のような暑さです。昨夜から明け方にかけて雨が降ったせいもあり、乳房山の山頂付近には濃い霧がたちこめて湿度もたっぷりです。これから何回かこんなお天気が繰り返され、本当の秋になっていくのではと思います。さて、10月の乳房山では色々な固有植物の花が開花中ですが、「実りの秋」ともいうように様々な植物の実も観察できます。「植物を覚えたいけど、難しくて。何かいい方法はありませんか?」と質問されることが多いのですが、固有種の「ヤロード」は今は花が開花中で、足元には花も実も落ちています。黄色く色づいたヤロード(イエローウッド)の「花+実+葉」をセットにして観察すると記憶に残りやすいのではと思います。写真映えもしますよ!お薦めです。
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2015年09月20日

オガサワラゼミ

IMG_3232オガサワラゼミ ガイドの日記帳.jpg 8月下旬頃から母島でもオガサワラゼミの鳴き声が聞こえ始めました。特に、母島北部や母島南部では「蝉時雨(せみしぐれ)」の言葉がぴったりな、まさに降りしきるようなセミの声が森に響いています。集落ではあまり聞かれなくなってしまったセミの声ですが、グリーンアノールが増え始めた1980年代以前には、集落でも普通にどこででも見られたセミだったようです。羽化したばかりのオガサワラゼミは、体色の緑色がはっきりとして羽の透明感が美しく、うっとりしてしまいます。しかも、羽化したばかりだとボーっとしたように動きが緩慢なので写真も撮りやすく助かります。例年では10月中旬頃までオガサワラゼミが見られますが、今年は台風が多く、発生の終わりも気になるところです。
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2015年08月18日

完熟ゴーヤ

P8170010メグロとメジロと完熟ゴーヤ.jpg夏の定番野菜になってきたゴーヤですが、母島の民家でも庭先で栽培しているお宅がよくあります。沢山の実がなるので食べきれないのか、完熟してまるでパパイヤのような色になったゴーヤも時々見かけます。ところで、完熟したゴーヤを食べた経験はありますか?あんなに苦いゴーヤですが、種の回りはゼリーのようなプルプルした赤い色の膜に包まれ、それにとっても甘いんです!今日も、ご近所の完熟ゴーヤにメグロとメジロがやってきていました。先にゴーヤをみつけたのはメグロでしたが、メジロがやって来たとたんに気が弱いメグロはあっさり負けて、飛んで行ってしまいました。完熟ゴーヤ、甘くてびっくりしますよ。一度、トライしてみてください。
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2015年07月30日

大きなキノコ

IMG_2898ウスヒラタケ (2).jpg 7月はいくつもの台風に翻弄されましたが、やっと安心できるお天気の日々が続いています。この安定したお天気のまま8月に突入し、夏を乗り切りたいものです。でも、自然界の生き物にとっては雨が欲しいところでしょう。今年の母島は梅雨がほとんどなく、森の植物もぐったり気味です。いつもだとグリーンペペがかたまって発生する場所でも、今年はチラホラといったところです。キノコにとっても乾燥した厳しい環境のはずですが、昨日行った森にはこんなに大きなキノコがありました。おそらくヒラタケ科のキノコと思われますが、人の顔くらいの大きさがありました。キノコ独特の良い香りがして、沢山の虫が集まっていました。キノコは形や色がユニークなものが多く、写真撮影の対象としてゲストからも人気があります。母島では雨が多い6月頃と11月頃に様々な種類のキノコが見られます
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2015年07月14日

朝焼け&夕焼け

IMG_2792朝焼け.jpg 今回の台風11号は動きが遅く、いつ通過するかの予想がたてにくく困りました。7月12日東京発のおがさわら丸でご旅行の計画をされていた方々、また「13日に父島着発で上京できるのでは?」と予想して滞在を延ばした方々には本当にお気の毒だと思っています。母島ですが、台風の影響で昨日から大気中の水蒸気が多くなってきたのか、夕焼けが綺麗でした。自宅の窓からサンセットシアターのほうを眺めていたところ、ほんとに綺麗に焼けて。きっと、あの人とあの人は夕日を見に行っているのだろうなぁ、などと想像しながら窓の外を見ていました。そんなわけで、今朝はきっと朝焼けが綺麗なはずと思い朝焼けを見に行ってみました。予想どおりダイナミックに焼けて本当に見事でした。お気に入りのポイントにはすでにどなたかいらっしゃったので、いつもとは別の場所でみました。みんな、考えることは同じなんですね(笑)
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2015年07月09日

乳房山の開花状況

P7090047シマザクラ ガイドの日記帳.jpg 台風が同時に3つも発生し、特に11号は小笠原への影響がありそうとのことで心配しています。まだ台風は遠いのですが、沖港にもうねりが入って来ており、漁船はすでに陸揚げされています。ははじま丸も明日乗船予定のかたも含めて今日のうちに父島に渡るかたが多く、港が賑わいました。そんな中、今朝は早起きして乳房山に登ってきました。乳房山では今、ハハジマノボタンが見頃を迎えていますが、例年では8〜9月頃が見頃のシマザクラも沢山開花中です。シマザクラはアカネ科の植物ですが、花色が桜色のためシマザクラの名が付いたようです。その他にも、モクタチバナ、オガサワラボチョウジ、テリハハマボウ、ヒメツバキ、オガサワラシコウラン等が開花中で、シロトベラやハハジマハナガサノキやトキワイヌビワは実を付けています。そうそう、オガサワラススキの穂もではじめて、これも例年より少し早目です。様々な植物の花を見るのにはベストシーズンで、まだハハジマノボタンやシマザクラの蕾も多いので、台風の被害が最小限に留まってくれ、美しい花が引き続き見られることを願っています。
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