ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2016年02月23日

トラツグミ

DSCN2023トラツグミ.jpg 母島も春を感じる季節になりました。メグロの若鳥が群れで見られるようになり、繁殖のお相手をさがしているようです。また、早朝の森から、少し悲しげな「ヒー」「ホー」という鳴き声が聞こえてくるようになりました。集落内ではあまりみかけることがない鳥ですが、トラツグミです。地上でミミズや昆虫やカタツムリ等を食べるといわれています。そのため、茶系統の保護色の羽で少しみつけにくいかもしれません。年間とおしてみられる鳥ですが、小笠原では戦前はこの鳥の記録がないそうで、戦後に小笠原の留鳥になったようです。春先は個体数が少し増えるようで、季節的に移入してきているのではと思っています。母島の北へ向かう北進線(ほくしんせん)を車で走っていると、低く飛んで道を横切って行きます。車やバイクのかたは、鳥にもやさしい気持ちでゆっくり走ってくださいね。
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2016年02月07日

新々町

IMG_2096アゼリアと新々町の看板.jpg 2月と言っても外の気温は23℃くらいある日も多く、暖かい母島です。集落にはアゼリア(ツツジ科の植物)も咲き、その一角がとても華やかな感じになっています。アゼリアのすぐ横にある柱をみると「新々町」と書かれていて、戦前にその一帯がそう呼ばれていたことが分ります。現在は「元地」という字名がついている沖港周辺ですが、戦前は「沖村」とよばれていて、その中に「新々町」のほか「新町」「剣下町」「左町」などの町名が付いていました。村の中に町があるのはなんだか面白いですね。あちこちに旧町名を記した柱があるので、全部でいくつあるか集落を歩きながら探してみてください。
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2016年01月12日

乳房山の開花状況

RIMG4961シャリンバイ.jpg 先日は大寒でしたが、今年の母島の冬は例年より暖かく、島の人たちの挨拶も「今年の冬は暖かいねー。」です。亜熱帯の母島ですが、寒い時期には早朝の気温が9℃くらいになることもありますが、今年はせいぜい寒くても17℃といったところです。そのせいか、乳房山でも3月頃が見頃のシマギョクシンカが先月頃から早々と咲きだし、シャリンバイは尾根筋では八分咲きです。その他、蕾から開花までの期間がとても長い(半年くらい蕾)ハザクラキブシ、ほのかな芳香がするムニンネズミモチ、目立たない可憐な黄色い花をつけるムニンアオガンピなども沢山の花をつけています。休憩所から眼下の海を見渡すとクジラのブリーチングがみられ、素敵な山歩きが楽しめます。
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2015年12月22日

思い草

IMG_3954ナンバンギセル.jpg 母島も3日程前からやっと寒さを感じるようになり、冬になった気がしています。先日、乳房山を歩いていたらこんな植物が目に入りました。ハマウツボ科の寄生植物で「ナンバンギセル」ですが、葉緑素を持たず光合成をしないで他の植物に寄生して生育する植物です。 イネ科やカヤツリグサ科の植物に寄生することが多いそうで、母島ではオガサワラススキの群落でよく見かけます。地面からニョッキリと葉もなく茎が伸びる姿がとてもユニークです。万葉集や古今和歌集などには「思い草」の名前で登場しています。「道の辺の尾花が下の思い草今更さらに何をか思はむ」「野辺見れば尾花がもとの思い草枯れゆく冬になりぞしにける」など、尾花(ススキ)とセットになって登場していることに、昔の人の観察眼の鋭さを感じてしまいました。
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2015年12月15日

ふたご座流星群

IMG_1306ふたご座流星群.jpg
 12月になり、日中はまだ半袖で過ごしているものの、朝夕はひんやりする空気感の母島です。このところ色々な行事があり忙しく、ゆっくり星空を見上げる夜もありませんでしたが、今夜はふたご座流星群。ちょっと気分転換に星空を眺めてみることにしました(と、言っても自宅ベランダで)。ふたご座流星群は活動が安定していて、流星の数が多いのが特徴だそうです。また、一定の方角ではなく、全天に渡って流れ星がみられるのだそうです。私も15日明け方4時半頃から自宅ベランダでキョロキョロしていたところ、2分もしないうちに1個の流星を確認。10分もいると5個くらいの流星を見ることができました。母島の集落内で星空を見る場合は、脇浜なぎさ公園や鮫ヶ崎展望台などが空が広く見渡せるのでお薦めです。写真撮影のかたは、鮫ヶ崎灯台や周辺の島々を写し込んだ構図で写真が撮れますよ。


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2015年12月03日

乳房山の開花状況

DSCN1278ヒメツバキ.jpg 一瞬冬らしくなったと思った数日がありましたが、晴れるとまだ日中は暑い母島です。今年は、春〜梅雨時期にかけて雨が少なく、その後台風が多かったこともあり、森・山の植物の開花状況が例年に比べると変化しています。例えばヒメツバキですが、今の時期に北進線や乳房山で開花中です。近縁種では沖縄諸島のイジュがありますが、石垣島でもイジュが開花中とのことで、小笠原以外でも花の開花期がだいぶずれているようです。乳房山で開花中の植物はこの他に、ムニンシュスラン、オガサワラグミ、シマザクラ、テリハハマボウ、シャリンバイ、ワダンノキなどが各所で咲いています。登山中は海が開けた場所にでるとザトウクジラを探していますが、今年は海水温が高いためか回遊して来ている頭数がまだ少ないのか、母島では目撃されていないようです。
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2015年11月24日

ワダンノキ♀株

RIMG4496ワダンノキ♀株.jpg母島の乳房山では今、ワダンノキが見頃を迎えています。ワダンノキはキク科の樹木で、母島列島の固有植物です。キク科で樹木になるものとしては、アフリカのジャイアントセネシオやガラパゴスのスカレシア等が有名ですが、キク科植物は圧倒的に草本(草)が多く、樹木に進化したほうが生き残るのに有利な条件が働いた場合に木本(樹木)に進化するようてす。ところで、ワダンノキは雌雄異株(しゆういしゅ)の植物で、ルーペを使って見ると雄株と雌株の花が見分けられます。乳房山に行くときは是非、ルーペを持って行ってみて下さい。画像は雄株の花です。ワダンノキはまだ蕾のものもあるので、12月上旬になっても楽しめそうです。
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2015年11月04日

レモン酒作り

IMG_1057レモン酒作り.jpg 今年も母島のレモンが収穫期を迎え、畑や民家のお庭のレモンがたわわに実っています。台風が多い年は果物がたくさん実るのだそうですが、私の自宅のレモンもシークワーサーも枝がしなるくらいに実を付けました。昨年はホワイトリカーでレモン酒を仕込んだのですが、今回は今年度発売になった「無人酒(むにんざけ)」でレモン酒を仕込んでみました。レモンは、皮と実のあいだにある白くてふわふわした「わた」の部分に苦味があるそうで、「わた」を丁寧に取り除くと苦味がないレモン酒に仕上がるのだそうです。また、レモンの皮は長く漬け込まずに、香りがお酒に移ったら引き上げるのだそうです。色々なかたのアドバイスを聞いて仕込んだ今年のレモン酒。美味しくなーれ!
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