ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2016年05月29日

北進線の赤い花と白い花

IMG_5509ヒギリ.jpg母島の沖港の漁協売店前あたりを起点として、北に延びる道路を「北進道」南に延びる道路を「南進線」とよんでいますが、北進線を北港に向かう途中の庚申塚あたりから、赤い花をつけた低木が目立ちます。クレロデンドロム属のヒギリですが、インド原産で日本には江戸時代に入ってきたそうです。漢字で書くと「緋桐」と書くそうで、赤い花の色と桐に似た葉の形が由来になっています。また、北進線では白い花も見頃を迎え、一際目をひきます。小笠原諸島の固有植物でヒメツバキ属のムニンヒメツバキ(ヒメツバキ)です。雨が降った翌日には道路にも沢山の白い花が落ちていて花の絨毯のようになっています。
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2016年05月23日

最大級のチビ

IMG_5423.jpg晴れの日が続き嬉しい連休でしたが、5月中旬になっても晴れ続きで「いつになったら梅雨になるのだろう?」と心配な気持ちになっていたところ、どうやら梅雨入りしたような母島です。森は乾燥してカラカラでしたから「恵みの雨」のとおり植物やカタツムリや昆虫や鳥にとっても嬉しい雨です。さて、先日のガイド中に足元から視線を感じて、ふと見下ろすと小さなものが動いていました。「踏まないで〜。」とチビクワガタは精一杯の気持ちで私に念力を送っていたのでしょう。体長2pほどの小さな昆虫で小笠原の固有種「オガサワラチビクワガタ」ですが、普段は朽木の中で生活しています。とても小さくて驚く程ですが、世界のチビクワガタの仲間の中では最大級なのだそうです。
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2016年05月10日

エコツーカフェ

IMG_8004蓬莱根 サンゴの花畑.jpg ゴールデンウィーク中の母島はお天気もまずまずで、曜日の並びと「おがさわら丸」の出航日がうまくマッチしたため、沢山の方にご来島頂けたようです。ご来島頂きました皆様、遠いところ本当にありがとうございました!ところで、これからの小笠原の旅行が大きく変化しそうです。7月に定期船「おがさわら丸」と「ははじま丸」が新船になり、小笠原の滞在時間が長くなることで「あともう少し時間があったら。」という今までの不満が解消されそうです。そんな7月以降の小笠原での過ごし方について、最新の小笠原情報満載のイベントがあります。日本エコツーリズム協会主催の「エコツーカフェ」です。
http://www.ecotourism.gr.jp/index.php/events/cafe/ 美味しいお食事や飲み物も用意されているようですよ!是非ご検討ください。
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2016年04月24日

衣替え

DSCN2523ムナグロ.jpg 4月下旬の母島は晴れた日には真夏のように暑くなります。島の子どもたちは楽しそうに海で泳ぐ日も多くなりました。服装もノースリーブのワンピースの女の子やランニングシャツの男の子も多く、島の子どもたちはすでに夏服です。3月頃から旅鳥が多い母島ですが、今も脇浜なぎさ公園には何種類かの旅鳥がやってきています。ツバメチドリ、ムナグロ、ダイゼン、オオメダイチドリなど。冬羽から夏羽に変わる途中の鳥も多く、鳥たちも衣替えの季節なのだなぁ、と見入ってしまいました。
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2016年04月06日

ケゼニゴケ

IMG_5181ケゼニゴケ胞子体 (4).jpg 最近の母島ですが、4月は海水温と気温の差が大きい季節で、そのため霧が発生しやすくなっています。今日も乳房山にうっすらと霧がかかっています。そんな霧が多い季節は、山からの眺望はやや残念な感じですが、シダやコケがもっとも美しい季節ともいえます。先日、母島では少ないゼニゴケの仲間の「ケゼニゴケ」に胞子体がたくさんできているのを見かけました。受精したあとなのか雌器托が長く伸びています。受精していないときは雌器托は短いそうですが、長く伸びた雌木托には仮根がたくさん生えていて、ゼニゴケでは仮根を伝ってきた精子が造卵器に到達して受精することもあるそうです。この時期、コケやシダに胞子体がついたものが多く、それぞれ形が違うのが面白いなぁ、と思って見入ってしまいます。
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2016年03月17日

シマウツボ

IMG_5056シマウツボ.jpg 3月に入ってから、夏のように暑い日や北東風が冷たい日などがあり、内地同様に安定しない天候の日が多い母島ですが、そんな中で春真っ盛りだなぁと思わせてくてるのが植物たちの開花です。乳房山で今見頃なのがシマウツボという固有植物ですが、葉緑素を持たず無葉の植物でユニークな形をしています。鮮やかな黄色が薄暗い林内では際立って目立つので、乳房山に行かれるときには是非ごらんください。その他、乳房山ではシマギョクシンカ、シャリンバイ、ヒメツバキ、テリハハマボウ、セイロンベンケイ等も開花中です。また、集落ではカエンボクの花が満開です。カエンボクは樹高が高い木なので、遠くからも目立ちます。集落で植物を観察するためのマップも母島観光協会に用意されているので、お花を楽しみながら歩いてみてください。
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2016年02月23日

トラツグミ

DSCN2023トラツグミ.jpg 母島も春を感じる季節になりました。メグロの若鳥が群れで見られるようになり、繁殖のお相手をさがしているようです。また、早朝の森から、少し悲しげな「ヒー」「ホー」という鳴き声が聞こえてくるようになりました。集落内ではあまりみかけることがない鳥ですが、トラツグミです。地上でミミズや昆虫やカタツムリ等を食べるといわれています。そのため、茶系統の保護色の羽で少しみつけにくいかもしれません。年間とおしてみられる鳥ですが、小笠原では戦前はこの鳥の記録がないそうで、戦後に小笠原の留鳥になったようです。春先は個体数が少し増えるようで、季節的に移入してきているのではと思っています。母島の北へ向かう北進線(ほくしんせん)を車で走っていると、低く飛んで道を横切って行きます。車やバイクのかたは、鳥にもやさしい気持ちでゆっくり走ってくださいね。
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2016年02月07日

新々町

IMG_2096アゼリアと新々町の看板.jpg 2月と言っても外の気温は23℃くらいある日も多く、暖かい母島です。集落にはアゼリア(ツツジ科の植物)も咲き、その一角がとても華やかな感じになっています。アゼリアのすぐ横にある柱をみると「新々町」と書かれていて、戦前にその一帯がそう呼ばれていたことが分ります。現在は「元地」という字名がついている沖港周辺ですが、戦前は「沖村」とよばれていて、その中に「新々町」のほか「新町」「剣下町」「左町」などの町名が付いていました。村の中に町があるのはなんだか面白いですね。あちこちに旧町名を記した柱があるので、全部でいくつあるか集落を歩きながら探してみてください。
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