ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2016年12月28日

赤いドングリ???

IMG_6886クリスマスパーム.jpg 母島に到着すると、海岸にずらっと背が高いヤシが並んでいて「南国に来たのだぁ。」と感じるかたも多いのではないでしょうか?沖港の前浜に並んでいるヤシはココヤシという種類で、図鑑によると1年間で60個以上も実が付くそうです。ココヤシの実は1個の大きさも人の頭ほどあり、とても大きな実です。集落を歩いていると、この他にも沢山の種類のヤシがあるのですが、気付いたかたはいらっしゃるでしょうか?徳利のように、幹の下部が膨らんだ「トックリヤシ」、ちょっと似ているけれども、幹の中間部が膨らんだ「トックリヤシモドキ」、その他に赤いドングリのような実を付けたヤシの木もあります。とてもカラフルな実を付けるこのヤシは「マニラヤシ」別名「クリスマスパーム」とも呼ばれるヤシです。クリスマス頃にクリスマスカラーの実を付けるこのヤシは、すらりとして姿もいいヤシです。集落の散策のときに探してみて下さい。
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2016年12月22日

アフリカフウチョウソウ

DSCN5122アフリカフウチョウソウ.jpg 先日、鳥の調査をしていたときのことです。足元に咲いている可愛らしい薄紫色の花に目がとまりました。私がはじめて見る植物で、豆果や三出複葉の葉のでかたから「マメ科の何かだろうか。」と思い、手持ちの図鑑で調べたのですが、分らず困っていたところ、親切なかたがアフリカフウチョウソウという外来植物だと教えてくださいました。『日本帰化植物写真図鑑第2巻』によると、熱帯アフリカ原産で、東南アジアや熱帯アメリカに広く帰化しているとのことです。日本には1998年に侵入した記録があり、定着してからそう長い年月が経っていないにも関わらず、各地へ分布を広げているようです。ネットで検索したところ、野菜の種を播いたらアフリカフウチョウソウが芽を出したことや、牧草地で広がっているというサイトが目に留まりました。花は少しスミレにも似ていて可愛らしいのですが、匍匐性でどんどん広がりそうです。種はアリに運ばれるようなので、今後広がるかも知れないと思うと少し心配になりました。みつけても庭などに移植しないようにしてください。
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2016年12月03日

朝焼け

IMG_6823朝焼け.jpg 11月23日の月ヶ岡神社例大祭を過ぎると、母島も冬らしく(と、言っても日中は25℃くらい)なってきますが、冬は朝焼けが綺麗な日が多くなります。画像は、自宅からみた今朝の朝焼けです。夕焼けは快晴の兆し、朝焼けは雨の兆しなどと言われますが、今日の天気予報は日中は晴れ。さぁ、このあとの天気いったいどうなるでしょうか?ちょっと楽しみです。母島の夕日鑑賞ではサンセットシアターや鮫ヶ崎展望台がお薦めですが、朝焼けは空が広い脇浜なぎさ公園がお薦めです。母島のあるかたは、集落にある小剣先からみる朝焼けが好きだそうで、早朝に小剣先から朝焼けをみていると母島の王様になった気がするそうです。早起きは三文の徳、今朝のきれいな朝焼けをみて私もちょっと得をした気分になりました。
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2016年11月08日

島の香りアロマバスコレクション

IMG_9591アロマバスコレクション 横.jpg 台風23号が通過し、静かな母島に戻りました。11月の台風は過去の記録をみても甚大な被害をもたらしていますからかなり心配したのですが、母島からはだいぶ離れて通過してくれ大きな被害もなくホッとしました。台風前から後にかけて急に風が冷たくなり、いつもはシャワー浴が多い私ですが、そろそろ湯船に浸かってお風呂でゆっくりできるかな、などと考えているところです。島の香りに包まれてバスタイムを過ごせるバスクリン「小笠原アイランド・アロマバスコレクション」ですが、小笠原村観光局とのコラボレーションで開発された商品で、期間限定のスパークリング温浴剤です。小笠原の固有植物のシマギョクシンカ、ムニンヒメツバキの香りの他、レモンやパッションフルーツなど小笠原の果物の香りもあり、4種類の香りが合計12包入っています。ネットショッピングでも購入できるので、内地にいながらも島の香りを楽しめます。これからの季節、プレゼントにもお薦めですよ!
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2016年11月05日

アオサギ

DSCN4606アオサギ.jpg 北東の風が吹く日が多くなり、急に秋の深まりを感じています。と、言っても日中の気温は28℃くらいあり、お天気が良い日はまだ暑い母島です。そんな季節の変化を敏感に感じているのが野生の鳥たちです。この頃の母島では、旅の途中なのか色々な水辺の鳥が立ち寄るようになりました。特に大きくて目をひくのがアオサギです。母島の前浜の河口付近や漁港がお気に入りのようで、何羽かでまとまっていることが多く、ゆっくり近づくと写真も撮りやすいです。この日に見た3羽のアオサギは、頭部にある冠羽や胸の飾り羽がみられないので、若鳥のようです。食物は、魚類・両生類・爬虫類・小型哺乳類・鳥類の雛などを食べるそうですが、前浜の河口部にはボラの稚魚やオオヒキガエルなどが沢山いるので採食環境もよさそうです。
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2016年10月06日

ムニンシュスラン

P1160621ムニンシュスラン.jpg10月になり、母島の北部や南部の森ではオガサワラゼミの大合唱が聞かれる季節になり、秋を感じています。また、森の植物もだんだんと秋〜冬の植物の開花時期へと移行しています。その中でも、一段と可愛らしいのが画像のこの花です。小笠原の固有種のムニンシュスランは、漢字で書くと「無人繻子蘭」。繻子(しゅす)とは、着物生地のことで、洋服でいったらサテン生地が近いでしょう。葉っぱの光沢感や質感が似ているというのが命名の由来らしいです。日本全国に色々なシュスランの仲間がありますが、ムニンシュスランは花茎が他のシュスランに比べると長く、そのため花序も花数が多いのでなかなか見ごたえがあります。花の色は乳白色〜ピンクベージュです。これからしばらく1月頃までは花が楽しめます。
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2016年09月17日

仙人状態

RIMG7842ムニンセンニンソウ.jpg 先日は中秋の名月で、オガサワラススキを活けお月見をした島民のかたも多かったかと思いますが、母島の山ではこの植物も見頃です。ムニンセンニンソウという小笠原諸島の固有植物ですが、乳房山や都道北進線では花がまだ沢山あり、堺ヶ岳付近では種がついています。蔓性の多年草ですが「寿命が長いから仙人草なのですか?」と質問を受けたことがありますが、まるで仙人のヒゲのような白い毛がある痩果(そうか)をつけるためそのような命名になったようです。今はちょうどいい「仙人状態」になっているものもあり、白銀色の毛が美しいのでじっくり観察してみてください。
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2016年09月02日

オオノウタケ

DSCN3788オオノウダケ.jpg 8月中は台風の来襲が多く、森歩きもやむなく中止の日が多かったのですが、そのおかげか森はしっとりと潤い、キノコが多く発生しています。母島は固有植物の宝庫ですが、地味なものが多いためか、ガイドが熱心に解説してもツアー中のウケは微妙なところです。その一方で形のユニークさで惹きつけられるのでしょうか、キノコは毎回のツアーで人気者です。画像はオウノウタケ。名前のようにちょっと脳に似た形のホコリタケ科のキノコです。成熟すると頂部が破れやすくなり、ホコリタケと同じようにボアッと埃のような胞子を飛ばします。注意してみると、南崎遊歩道や大沢遊歩道等の歩道上でみつけることができます。他にもホウキタケやソウメンタケ等の面白い形のキノコが発生しています。
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