ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2017年03月13日

レモンの花

IMG_8645レモンの花.jpg 北港からの帰り道、都道沿いにレモンの花が沢山咲いているところがありました。沈丁花にも似た香りがして、私はレモンの花の香りが大好きです。顔を近づけてよく見たところ、もう柱頭が膨らみ始めていて受粉後なのが分りました。柱頭は雌しべのことですが、レモンの花をよく見ると、黄色い花粉をつけた雄しべが周りをとりまいているのがよく分ります。このような構造の花を両性花といいますが、小笠原の固有植物は雌雄異株で、雌の機能を持った雌花だけ、雄の機能を持った雄花だけの花を付けるものも多いです。両性花のレモンの花ですが、不完全花といって、雌しべが短く雄花の機能しか持たない花もあります。このレモンの花の柱頭はこれからどんどん大きくなり、9月頃には丸々とした美味しいレモンになります。
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2017年02月22日

パンノキ

DSCN5992パンノキ.jpg 先日、北村の小学校跡周辺を歩いたときのことです。森・山ではあまり見かけない植物にであいました。葉は少し深い切れ込みがあり、パパイヤやヤツデに似ています。少し考えて気が付きましたが、よくハワイアンキルトなどのモチーフになっている「パンノキ」ではないかと思いました。パンノキは、ポリネシア原産の植物だそうです。ジャックフルーツやドリアンに少し似た実がつき、実は蒸し焼きや丸焼きなど加熱して食べるそうです。パンノキは、以前の母島小中学校の正門の脇にも一本ありましたが、北村の「大神宮」とよばれる神社跡の近くに大きな木があり、もしかしたらその木が母樹なのかと想像していますが、一体何によって運ばれたのか不思議な気がしています。ガジュマルに負けずに大きくなって、いつか立派な実を付けてくれるといいなぁと思っています。
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2017年01月17日

冬の乳房山

IMG_8389登山道 横.jpg 1月になり、母島も北東風の日が多くなり、島民のあいさつも「今日は寒いね!」という日が多くなりました。と、言っても日中の外気温は18℃以上ありますから、寒いなど言っていては内地の人から呆れられるかも知れませんね。ところでそんな母島ですが、森・山は落葉する樹木が少なく、常緑の広葉樹が多いため、一年を通して緑豊かな森が広がっています。今の時期は岩場にセイロンベンケイが花を咲かせたり、モモタマナの葉が紅葉して一部赤色に染まっていたりもしますが、乳房山登山は標高が高くなるにつれ着生植物などが多く、世界中にここにしかないという固有植物もあり、景色もよいのでみどころが多い山です。暑くないこの時期、冬の乳房山は超奨めです。
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2016年12月28日

赤いドングリ???

IMG_6886クリスマスパーム.jpg 母島に到着すると、海岸にずらっと背が高いヤシが並んでいて「南国に来たのだぁ。」と感じるかたも多いのではないでしょうか?沖港の前浜に並んでいるヤシはココヤシという種類で、図鑑によると1年間で60個以上も実が付くそうです。ココヤシの実は1個の大きさも人の頭ほどあり、とても大きな実です。集落を歩いていると、この他にも沢山の種類のヤシがあるのですが、気付いたかたはいらっしゃるでしょうか?徳利のように、幹の下部が膨らんだ「トックリヤシ」、ちょっと似ているけれども、幹の中間部が膨らんだ「トックリヤシモドキ」、その他に赤いドングリのような実を付けたヤシの木もあります。とてもカラフルな実を付けるこのヤシは「マニラヤシ」別名「クリスマスパーム」とも呼ばれるヤシです。クリスマス頃にクリスマスカラーの実を付けるこのヤシは、すらりとして姿もいいヤシです。集落の散策のときに探してみて下さい。
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2016年12月22日

アフリカフウチョウソウ

DSCN5122アフリカフウチョウソウ.jpg 先日、鳥の調査をしていたときのことです。足元に咲いている可愛らしい薄紫色の花に目がとまりました。私がはじめて見る植物で、豆果や三出複葉の葉のでかたから「マメ科の何かだろうか。」と思い、手持ちの図鑑で調べたのですが、分らず困っていたところ、親切なかたがアフリカフウチョウソウという外来植物だと教えてくださいました。『日本帰化植物写真図鑑第2巻』によると、熱帯アフリカ原産で、東南アジアや熱帯アメリカに広く帰化しているとのことです。日本には1998年に侵入した記録があり、定着してからそう長い年月が経っていないにも関わらず、各地へ分布を広げているようです。ネットで検索したところ、野菜の種を播いたらアフリカフウチョウソウが芽を出したことや、牧草地で広がっているというサイトが目に留まりました。花は少しスミレにも似ていて可愛らしいのですが、匍匐性でどんどん広がりそうです。種はアリに運ばれるようなので、今後広がるかも知れないと思うと少し心配になりました。みつけても庭などに移植しないようにしてください。
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2016年12月03日

朝焼け

IMG_6823朝焼け.jpg 11月23日の月ヶ岡神社例大祭を過ぎると、母島も冬らしく(と、言っても日中は25℃くらい)なってきますが、冬は朝焼けが綺麗な日が多くなります。画像は、自宅からみた今朝の朝焼けです。夕焼けは快晴の兆し、朝焼けは雨の兆しなどと言われますが、今日の天気予報は日中は晴れ。さぁ、このあとの天気いったいどうなるでしょうか?ちょっと楽しみです。母島の夕日鑑賞ではサンセットシアターや鮫ヶ崎展望台がお薦めですが、朝焼けは空が広い脇浜なぎさ公園がお薦めです。母島のあるかたは、集落にある小剣先からみる朝焼けが好きだそうで、早朝に小剣先から朝焼けをみていると母島の王様になった気がするそうです。早起きは三文の徳、今朝のきれいな朝焼けをみて私もちょっと得をした気分になりました。
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2016年11月08日

島の香りアロマバスコレクション

IMG_9591アロマバスコレクション 横.jpg 台風23号が通過し、静かな母島に戻りました。11月の台風は過去の記録をみても甚大な被害をもたらしていますからかなり心配したのですが、母島からはだいぶ離れて通過してくれ大きな被害もなくホッとしました。台風前から後にかけて急に風が冷たくなり、いつもはシャワー浴が多い私ですが、そろそろ湯船に浸かってお風呂でゆっくりできるかな、などと考えているところです。島の香りに包まれてバスタイムを過ごせるバスクリン「小笠原アイランド・アロマバスコレクション」ですが、小笠原村観光局とのコラボレーションで開発された商品で、期間限定のスパークリング温浴剤です。小笠原の固有植物のシマギョクシンカ、ムニンヒメツバキの香りの他、レモンやパッションフルーツなど小笠原の果物の香りもあり、4種類の香りが合計12包入っています。ネットショッピングでも購入できるので、内地にいながらも島の香りを楽しめます。これからの季節、プレゼントにもお薦めですよ!
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2016年11月05日

アオサギ

DSCN4606アオサギ.jpg 北東の風が吹く日が多くなり、急に秋の深まりを感じています。と、言っても日中の気温は28℃くらいあり、お天気が良い日はまだ暑い母島です。そんな季節の変化を敏感に感じているのが野生の鳥たちです。この頃の母島では、旅の途中なのか色々な水辺の鳥が立ち寄るようになりました。特に大きくて目をひくのがアオサギです。母島の前浜の河口付近や漁港がお気に入りのようで、何羽かでまとまっていることが多く、ゆっくり近づくと写真も撮りやすいです。この日に見た3羽のアオサギは、頭部にある冠羽や胸の飾り羽がみられないので、若鳥のようです。食物は、魚類・両生類・爬虫類・小型哺乳類・鳥類の雛などを食べるそうですが、前浜の河口部にはボラの稚魚やオオヒキガエルなどが沢山いるので採食環境もよさそうです。
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