ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2014年08月05日

まるでグミのような・・・。

RIMG0726オガサワライラガの幼虫.JPG 「これ、何ですか?」ゲストと森を歩いていて、彼女が指差す先にあったのが、まるで「グミ」のような涼しげな色合いのこの物体でした。あとで小笠原の昆虫に詳しいOさんに伺ったところ「オガサワライラガの幼虫ではないでしょうか。」とのことでした。なるほど、Oさんのブログに載っている写真とそっくりです。翡翠のような色でしかも透明間があり、その日のゲスト2名と私はその美しさにすっかり魅了されたのですが、まさか蛾の幼虫だったとは…。人間の身勝手さで、ついオガサワラチズモンアオシャクのような綺麗な緑色の成虫を想像していたのですが、成虫になるとオガサワライラガは地味な茶色っぽい色合いの蛾です。蛾って面白いかも…また私の中で新しい世界の扉が開こうとしているのを感じています。
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2014年08月02日

ドラゴンフルーツ

140802umeno.jpg 母島の「フルーツロード」を早朝に歩いていたら、こんな花が咲いていました。月下美人(ゲッカビジン)に良く似たドラゴンフルーツの花です。最近開花したのか、周囲には少ししおれた花も多数残っていて、毎日順番に開花していたのかも知れないと思いました。ドラゴンフルーツの実は、母島の農協でも販売されているので、赤色の拳大の実をときどき見かけます。果肉は赤いものと白いものがあり、赤色のほうが甘みが強いようです。水分が豊富でさっぱりとした爽やかな味わいなので、喉をうるおすのに最高の果物です。栄養価も高くポリフェノールやカロチン、カルシウム、鉄、ビタミンB1・B2、ビタミンCが豊富だということです。お店で見かけたらトライしてみてくださいね。
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2014年07月11日

乳房山の開花状況

RIMG0365乳房山のハハジマノボタン.jpg すっきりとした晴れの日が続き、乳房山がはっきり見える毎日です。乳房山ルートは今、固有植物の開花シーズンで、様々な花を楽しむことができます。一番見頃なのがハハジマノボタンで、西ルートの山頂の少し手前や、東ルートの海を見下ろす木道付近や、ベンチと休憩舎がある通称「ノボタン休憩所」では花付きもよく、青空をバックにいい写真が撮れること間違いなしです。その他、ムニンヒメツバキ、タコヅル、オオバシマムラサキ、ムニンネズミモチ、テリハハマボウ、シマクマタケラン、アデクモドキ、ハハジマハナガサノキ等の固有種の花が咲いています。夏場の山歩きは思いのほか汗をかきます。飲み物を多めに用意して、ゆっくり山歩きを楽しんでください。
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2014年06月22日

ハハジマノボタン

RIMG0009ハハジマノボタン.jpg 母島は6月20日に梅雨明けしたようで、朝夕は濃い霧が立ち込めるものの、夏らしい空模様となってきました。昨日は、石門方面へゲストをご案内したところ、堺ヶ岳周辺でハハジマノボタンが綺麗に咲いていました。堺ヶ岳周辺のハハジマノボタンは、平成9年と平成19年に林野庁の事業で植栽した株ですが、雲霧林の中で成長し大きな株になりました。乳房山でもハハジマノボタンが咲き始めたようで、これから乳房山ではハハジマノボタンが見頃を迎えるシーズンです。ハハジマノボタンは画像のような淡いピンク色の5弁花ですが、父島のムニンノボタンは白い4弁花です。また、ノボタン独特の葉の葉脈ですが、父島のムニンノボタンの葉脈は3本、母島のハハジマノボタンの葉脈は5本です。通常、ハハジマノボタンの花弁は5弁ですが、時々4弁のハハジマノボタンを見かけることがあります。今度4弁のハハジマノボタンを見かけたときには、葉脈が何本かも確かめてみようと思います。
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2014年06月15日

乳房山6月の開花状況

140615umeno2.jpg 霧が多いこの頃の母島ですが、乳房山では固有植物の花が続々と開花中です。まず、一番目立つのが登山道や森一面に落ちたムニンヒメツバキ。母島全島に分布するこの樹木は、乳房山では15mほどの高木になります。乳房山の尾根道から山の斜面を見下ろすとあちこちで開花中なのがわかります。また、ムニンネズミモチ、テイカカズラ、ヒメマサキ、ヤロード、コヤブニッケイ、オオバシロテツ、オオバシマムラサキ、オガサワラクチナシ、イモラン等も開花中です。例年では6月頃に一輪くらいは開花が見られるハハジマノボタンは、まだ小さな蕾ですが来月頃には花が楽しめると思います。この他、霧で十分な湿度があるためか、乳房山は面白い形のキノコも多いです。色々と観察しながら、のんびり登山されることをお勧めします。
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2014年05月21日

ソウシジュ

IMG_5716ソウシジュ.jpgGW以降、やや梅雨のような気候になったものの、あまり雨が降らず今年は空梅雨になりそうな気配です。それほど気温も高くないので、集落散策や森・ 山での自然観察にいい季節ですが、最近の集落や乳房山でよく咲いているのを見かけるのはこの花です。ソウシジュはマメ科の樹木で、大きなものは10m以上に成長します。小笠原へは明治時代に移入されたそうです。ソウシジュの漢字での表記は「相思樹」と書き、春秋時代の宋の悲しい男女の故事が 命名の由来と してあるようです。母島のマメ科の樹木では、ギンネムには沢山の実が付き発芽率も高く、場所によっては純林を作っていますが、ソウシジュには そうした傾向は今のところ見られません。ですが、大きなソウシジュの下には稚樹も育っているので、分布の拡大など注意深く見守る必要がありそうです。
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2014年04月24日

大きなお豆

140424umeno.jpg昨年の「ガイドの日記帳」でワニグチモダマの花を紹介したのですが、その後ずっと豆果を見ることはなく、実を付けるのは稀なのだとあきらめていました。ところが、先日思いがけずワニグチモダマの豆果を見ることができました。豆の形は仏具の「鰐口」にそっくりで、鈴を平らにつぶしたような形をしています。モダマの仲間には童話の「ジャックと豆の木」のモデルになったという種類もあり、ワニグチモダマの豆果も大きなもので長さ20pくらいありました。私たちがよく知っているシカクマメ(四角豆)を大きくしたような形でもあります。この他、母島島内で大きな豆果を付けるものでは「ゴールデンシャワー(ナンバンサイカチ)」もあり、長さが40p以上にもなります。
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2014年04月05日

ケサランパサラン?

IMG_3608ケサランパサラン.jpg 「ケサラ ンパサラン」という言葉を聞いたことがありますか?1970年代後半〜1980年代初め頃にブレイクした「おしろいを食べて育ち、増える」とか「持っていると幸福が訪れる」という謎の生き物です。私もその頃は「これがケサ ランパサランではないか?」というモノを拾いまくっていましたが、先日森の中で見かけたこの冠毛がある種子は、私が思い描いていたケサランパサランそのものでした。こ れは、テイカカズラというキョウチクトウ科の植物の種子なのですが、ケサランパサランは、猛禽類が吐き戻したペリットではないかとか、こうした植物の綿毛だ とか色々な説があり、今もって謎とされています。母島にはこうした冠毛がある種子は数種類以上あるので、形状の違いを比較してみると、自分好み?のケサランパサランがみつかるかも知れません。
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2014年03月12日

フワフワと

140312umeno.jpg 花の時期に探していてもみつからず、果実をつける時期になると目立つ植物がありますが、ムニンヤツシロランもそんな植物です。花の時期のムニンヤツシロランの草丈は約10pほどですが、果実を付けると草丈が倍ほどにものびて20p以上にもなります。ランの種子はとても小さく、まるで埃のように細かいのですが、果実の割れ目から小さな種子が風に乗ってフワフワと飛んでいきます。ランの種子は胚乳(養分を蓄える部分)がなく、ラン菌と共生することで発芽するそうです。こうして草丈をのばすことで遠くまで種子を飛ばし、適した場所で発芽するのでしょうね。
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2014年03月03日

山を彩る赤色

IMG_4833モモタマナ.jpg この何日かで急に暑いほどの気候になり、母島の前浜では島のちびっ子たちが泳ぐ姿もみられました。でも、海水温はまだ低く、本格的に泳ぎたくなるのはもう少 し先かも知れませんね。この季節、船で沖港に入港する際に目にする印象的な植物があります。森を彩る赤色は、ホオノキにも似た大きな葉の「モモタマナ」で すが、遠くから見ると大きな葉が赤い花のようにも見えます。特に海岸付近に多い植物なので、鮫ヶ崎遊歩道や御幸之浜遊歩道、また南崎遊歩道では、まるで赤い絨毯を敷きつめたように落ち葉が林床を覆っています。フカフカのモモタマナの絨毯を踏みしめて、のんびり森を散策してみてください。
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2014年02月12日

貯蔵庫

IMG_3485ネズミの貯蔵庫.jpg 先日、森の中でこんなものをみつけました。倒木が洞になった中に、まるで貯蔵庫のように沢山の木の実が集められていました。木の実は、海岸近くの森に多いモモタマナでした。このように食べ物を一時的に貯蔵する動物は内地ではリスやホシガラスやカケス等が知られていますが、小笠原のような海洋島(他の大陸や島と一度も陸続きになったことがない島)には、限られた陸の動物しかいません。残念ながら、これは外来種のクマネズミの仕業のようです。クマネズミは、船の積み荷等に紛れて小笠原に侵入してきたと考えられていますが、固有種のタノコキやシマホルトノキ等も大好きで、森の中で食害にあっている木の実をよく見かけます。この日に見たモモタマナの実もコルク質の実の中心にある種の部分がすっかりなくなっていました。
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2014年01月17日

風景印

140117umeno.jpg先日、嬉しい郵便が届きました。今年の元旦の日の出を、母島の小富士山頂で迎えたことを証明するハガキでした。ハガキの表書きをみると、いつも私がゲストのかたにお薦めしている風景印の消印が押されていました。日本各地にはご当地を代表する風景や動植物等の意匠をこらした風景印がありますが、旅行先から家族や友人宛にだす郵便に、こんな風景印が押してあったら素敵ですね。ポストにそのまま投函するよりも相手を思う気持ちが伝わる気がします。母島簡易郵便局の窓口が空いている時間帯に「風景印で。」とお願いすると対応してもらえます。ところで郵便ですが、おがさわら丸がドッグ入りするので2月8日までは母島行きの郵便事情が悪くなります。こんなときにはやはり、メールやファックスの存在がとてもありがたく感じられます。
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2013年12月27日

北港休憩所

131227umeno.jpg 母島の北端にある北港の休憩所が新しくなりました。台風の波や潮風の影響で、旧休憩所は屋根やコンクリートの劣化が進んでいたので、これで安心して利用できるようになりました。新しくなった休憩所には、スロープがあり、杖を使う人や車いすやベビーカーの人にも使いやすい工夫がされています。床面積も以前より広くなったようで、今はまだテーブルやイスが設置されていないので色々な使い方ができそうです。なお、旧休憩所との大きな違いは屋根の葺き方です。小笠原では、戦前はオガサワラビロウ(シュロ)という固有種のヤシ科植物で屋根を葺いており、今も母島のロース記念館や各遊歩道の休憩所には伝統の技法で屋根葺きを施した建造物があります。今回完成した北港の休憩所の屋根も、一見するとオガサワラビロウで葺いてあるように見えますが、建物の中に入り天井部を見上げると、伝統の技法とは異なることが分ります。どんなふうに屋根葺きしてあるかはここでは内緒です。是非行って違いを見比べてみてください。
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2013年12月11日

シロツチガキ?

IMG_0477シロツチガキ.jpg 母島では雨が多い初夏と晩秋に、森の中には変わった形のキノコが登場します。先日見かけたのはこのキノコです。ヒメツチグリ科のシロツチガキだと思います。漢字で書くと「白土柿」で、キノコの色と形が名前をよく表しているのに感心します。シロツチガキによく似たキノコでは、エリマキツチグリやフクロツチグリがありますが、中央の球状体の色や、球状体の頂部の円座の有無や、星形に開いた外皮に環状の亀裂が入るかなどで見比べて種類を同定するそうです(図鑑の言葉自体が難しい…ですね)。このキノコが発生した周辺は、モクタチバナやシマムクロジ等の樹木が多い湿性高木林で、球状の幼菌も沢山ありました。キノコが成熟してくると、球状体の頂部の孔(穴)から埃のような胞子がでてきて、逆光の光線の中でキラキラと舞い美しいです。
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2013年11月15日

夕日の名所

IMG_3565小富士山頂からの夕日 2013年11月8日.jpg 母島には夕日の名所がいくつかあります。集落から歩いて行きやすいのが「鮫ヶ崎展望台」静沢戦跡遊歩道の近くの「サンセットシアター」などですが、健脚なかたや、車やバイクを利用するかたには「新夕日ヶ丘」の高台から見下ろす夕日もお薦めです。ところで、都道北進線ぞいの草木にうずもれた「夕日ヶ丘」という古い木の看板をご覧になったかたはいらっしゃるでしょうか?この「夕日ヶ丘」はかつての夕日の名所でした。小笠原返還後、復興工事が始まり北進線が夕日ヶ丘までしか開通していなかった時代に、カブに乗ってここまで来て沈む夕日を見るのが日課だったと、当時保育園の先生をされていた方がお話ししてくださったことがあります。夕日が沈む位置は、季節によって少しずつ移動しますが、先日の小富士からは画像のような夕日を見ることができました。もう何日かで夕日は向島の陰に沈むようになりそうです。現在の母島の日没時間は16:40頃ですが、どこに夕日を見に行かれるときも、徒歩の場合は懐中電灯等をお忘れなく。

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2013年11月10日

外来種駆除

IMG_2393.jpg 先日、外 来植物のギンネムの抜き取り作業で、母島から約4q ほど離れた向島に行きました。ギンネムは、江戸時代末期頃に岩場等の緑化のために小笠原に持ち込まれた植物(木本)です。ギンネムに は「キヌサヤ」に似た 沢山の豆が付き、中の種子は発芽力が大変旺盛で、放置しておくとあっという間にギンネム林になってしまいます。ですが、ギンネムが発 芽してから膝丈くらい の高さのものは抜き取りも容易で、この日は向島で沢山のギンネムを抜き取りました。向島からの帰り、船上から母島を眺めていると、海 岸付近の岩場近くに は、やはり多くのギンネムが生えているのがわかります。母島全体を見渡すと緑豊かな森ですが、特に大木に成長している樹木はやはり明 治時代に移入したアカ ギが多
く、このアカギの下では母島の在来植物が被圧され、森を棲家とする昆虫や鳥にも影響があるため、アカギの駆除も広いエリアで行 われています。人々の 生活の向上のために移入された外来種ですが、母島の現状をみていると複雑な思いがします。将来の母島の環境を守るためにも、現在の私 たちが外来種の移入に 対し慎重にならねばと思うのでした。
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2013年10月21日

サンコタケ

131021umeno.jpg 10月になってから、母島北部の森は霧の日が多く、森全体がしっとりとしています。そんな森で元気なのはキノコたちです。湿度と気温がちょうどいいのか、朽木にはたくさんのグリーンペペ(ヤコウダケ)が付いていることがあり、昼間でも手で覆うとほのかに光り、私たちを楽しませてくれます。今日はそんな森で地面から生えている面白い形のキノコを見かけました。図鑑やネットのサイトをみるとサンコタケ(アカカゴタケ科)に似ていますが、腕は5本くらいありました。幼菌はまるで小鳥の卵のような形をしていて、やがて白い幼菌をやぶるようにして赤色の腕が伸びてきます。カニカマにも似ている赤い腕に思わず触ってしまったところ、なんだかウ○チ臭い…。よく見ると黒い粘液がついていて、それが悪臭を放っているようです。しばらく見ているとハエがやってきてとまりました。こうしてハエに菌を運んでもらっているのかも知れませんね。
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2013年10月09日

10月の乳房山開花状況

131009umeno.jpg 10月になり、母島も秋らしくなってきました。乳房山の尾根を歩いていると、爽快な風が吹き抜けていきます。秋に鳴くオガサワラゼミの声は少なくなりましたが、夏〜秋に開花する花が入り交じって咲き、乳房山は今花盛りです。母島列島の固有種のワダンノキ、ハハジマノボタン、その他には小笠原の固有種のムニンシュスラン、シマザクラ、オガサワラボチョウジ、ムニンヒメツバキ、テリハハマボウ、ムニンセンニンソウ等が開花中です。ムニンセンニンソウ(無人仙人草)は、花が終わり痩果を付けている状態のものも観察できます。仙人のヒゲのような、白くてふわふわと長い冠毛をつけた痩果をみると、植物の名前の由来に頷けます。面白い形をしたタコヅルやハハジマハナガサノキの実もありますので、ゆっくり登ってみてください。
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2013年09月20日

クダマキモドキ

IMG_1672クダマキモドキ.jpg先日、森の中でこんな虫を見かけました。木の葉のような綺麗な緑色をした体長4~5pほどのキリギリスの仲間です。昆虫に詳しいK先生に確認したところクダマキモドキとのことです。樹上にいる虫ですが、グリーンアノールが少ない湿性高木林で時々見かけます。面白い名前なので、命名の由来を少し調べてみました。酔っ払いがグダグダと訳がわからないことを言う様子を「くだを巻く」といいますが、昔はクツワムシやウマオイやササキリを「管巻(クダマキ)」と呼んだそうです。管巻は機織り作業のときに使う道具で、作業の際の音と虫の鳴き声が似ているためそう呼ばれるようになったという説があります。管巻擬(クダマキモドキ)は、それらの虫に似るという意味になるのですが、クダマキモドキの鳴き声はクツワムシ等に比べるとずっと小さく、なぜが雌も鳴くそうです。夕方、帰りが少し遅くなると森の中では色々な虫の声が入り交じって聞こえますが、どれがクダマキモドキの鳴き声なのか確かめてみたくなりました。
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2013年09月03日

妖精の輪

IMG_3367菌輪.jpg先日、調査で行った森の中で不思議な光景を目にしました。それは、白いキノコが丸く円を描くようにして生えている不思議な空間でした。以前、何かのおとぎ話で読んだことがあるなぁ、と思いながら調べてみると、欧米ではフェアリーリングまたはフェアリーサークルとよび、妖精が踊った所といわれたり、妖精の世界への入り口であり、別の場所や過去・未来へ行き来できる扉だといわれたりするそうです。日本では「菌輪(きんりん)」または「菌環(きんかん)」とよぶそうで、なんだか味気ないですね。キノコの種類は、オオシロカラカサタケやツブカラカサタケのようなハラタケ科のキノコのようでした。ちょっと心配しながらキノコのサークルの中に入ってみました。時空を超えてどこかへ行ってしまうかもと思いましたが、相変わらずいつもどおりの森の中にいました。今回みかけた「妖精の輪」は直径3mくらいですが、大きなものは10mくらいになるそうです。
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