ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2014年03月12日

フワフワと

140312umeno.jpg 花の時期に探していてもみつからず、果実をつける時期になると目立つ植物がありますが、ムニンヤツシロランもそんな植物です。花の時期のムニンヤツシロランの草丈は約10pほどですが、果実を付けると草丈が倍ほどにものびて20p以上にもなります。ランの種子はとても小さく、まるで埃のように細かいのですが、果実の割れ目から小さな種子が風に乗ってフワフワと飛んでいきます。ランの種子は胚乳(養分を蓄える部分)がなく、ラン菌と共生することで発芽するそうです。こうして草丈をのばすことで遠くまで種子を飛ばし、適した場所で発芽するのでしょうね。
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2014年03月03日

山を彩る赤色

IMG_4833モモタマナ.jpg この何日かで急に暑いほどの気候になり、母島の前浜では島のちびっ子たちが泳ぐ姿もみられました。でも、海水温はまだ低く、本格的に泳ぎたくなるのはもう少 し先かも知れませんね。この季節、船で沖港に入港する際に目にする印象的な植物があります。森を彩る赤色は、ホオノキにも似た大きな葉の「モモタマナ」で すが、遠くから見ると大きな葉が赤い花のようにも見えます。特に海岸付近に多い植物なので、鮫ヶ崎遊歩道や御幸之浜遊歩道、また南崎遊歩道では、まるで赤い絨毯を敷きつめたように落ち葉が林床を覆っています。フカフカのモモタマナの絨毯を踏みしめて、のんびり森を散策してみてください。
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2014年02月12日

貯蔵庫

IMG_3485ネズミの貯蔵庫.jpg 先日、森の中でこんなものをみつけました。倒木が洞になった中に、まるで貯蔵庫のように沢山の木の実が集められていました。木の実は、海岸近くの森に多いモモタマナでした。このように食べ物を一時的に貯蔵する動物は内地ではリスやホシガラスやカケス等が知られていますが、小笠原のような海洋島(他の大陸や島と一度も陸続きになったことがない島)には、限られた陸の動物しかいません。残念ながら、これは外来種のクマネズミの仕業のようです。クマネズミは、船の積み荷等に紛れて小笠原に侵入してきたと考えられていますが、固有種のタノコキやシマホルトノキ等も大好きで、森の中で食害にあっている木の実をよく見かけます。この日に見たモモタマナの実もコルク質の実の中心にある種の部分がすっかりなくなっていました。
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2014年01月17日

風景印

140117umeno.jpg先日、嬉しい郵便が届きました。今年の元旦の日の出を、母島の小富士山頂で迎えたことを証明するハガキでした。ハガキの表書きをみると、いつも私がゲストのかたにお薦めしている風景印の消印が押されていました。日本各地にはご当地を代表する風景や動植物等の意匠をこらした風景印がありますが、旅行先から家族や友人宛にだす郵便に、こんな風景印が押してあったら素敵ですね。ポストにそのまま投函するよりも相手を思う気持ちが伝わる気がします。母島簡易郵便局の窓口が空いている時間帯に「風景印で。」とお願いすると対応してもらえます。ところで郵便ですが、おがさわら丸がドッグ入りするので2月8日までは母島行きの郵便事情が悪くなります。こんなときにはやはり、メールやファックスの存在がとてもありがたく感じられます。
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2013年12月27日

北港休憩所

131227umeno.jpg 母島の北端にある北港の休憩所が新しくなりました。台風の波や潮風の影響で、旧休憩所は屋根やコンクリートの劣化が進んでいたので、これで安心して利用できるようになりました。新しくなった休憩所には、スロープがあり、杖を使う人や車いすやベビーカーの人にも使いやすい工夫がされています。床面積も以前より広くなったようで、今はまだテーブルやイスが設置されていないので色々な使い方ができそうです。なお、旧休憩所との大きな違いは屋根の葺き方です。小笠原では、戦前はオガサワラビロウ(シュロ)という固有種のヤシ科植物で屋根を葺いており、今も母島のロース記念館や各遊歩道の休憩所には伝統の技法で屋根葺きを施した建造物があります。今回完成した北港の休憩所の屋根も、一見するとオガサワラビロウで葺いてあるように見えますが、建物の中に入り天井部を見上げると、伝統の技法とは異なることが分ります。どんなふうに屋根葺きしてあるかはここでは内緒です。是非行って違いを見比べてみてください。
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2013年12月11日

シロツチガキ?

IMG_0477シロツチガキ.jpg 母島では雨が多い初夏と晩秋に、森の中には変わった形のキノコが登場します。先日見かけたのはこのキノコです。ヒメツチグリ科のシロツチガキだと思います。漢字で書くと「白土柿」で、キノコの色と形が名前をよく表しているのに感心します。シロツチガキによく似たキノコでは、エリマキツチグリやフクロツチグリがありますが、中央の球状体の色や、球状体の頂部の円座の有無や、星形に開いた外皮に環状の亀裂が入るかなどで見比べて種類を同定するそうです(図鑑の言葉自体が難しい…ですね)。このキノコが発生した周辺は、モクタチバナやシマムクロジ等の樹木が多い湿性高木林で、球状の幼菌も沢山ありました。キノコが成熟してくると、球状体の頂部の孔(穴)から埃のような胞子がでてきて、逆光の光線の中でキラキラと舞い美しいです。
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2013年11月15日

夕日の名所

IMG_3565小富士山頂からの夕日 2013年11月8日.jpg 母島には夕日の名所がいくつかあります。集落から歩いて行きやすいのが「鮫ヶ崎展望台」静沢戦跡遊歩道の近くの「サンセットシアター」などですが、健脚なかたや、車やバイクを利用するかたには「新夕日ヶ丘」の高台から見下ろす夕日もお薦めです。ところで、都道北進線ぞいの草木にうずもれた「夕日ヶ丘」という古い木の看板をご覧になったかたはいらっしゃるでしょうか?この「夕日ヶ丘」はかつての夕日の名所でした。小笠原返還後、復興工事が始まり北進線が夕日ヶ丘までしか開通していなかった時代に、カブに乗ってここまで来て沈む夕日を見るのが日課だったと、当時保育園の先生をされていた方がお話ししてくださったことがあります。夕日が沈む位置は、季節によって少しずつ移動しますが、先日の小富士からは画像のような夕日を見ることができました。もう何日かで夕日は向島の陰に沈むようになりそうです。現在の母島の日没時間は16:40頃ですが、どこに夕日を見に行かれるときも、徒歩の場合は懐中電灯等をお忘れなく。

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2013年11月10日

外来種駆除

IMG_2393.jpg 先日、外 来植物のギンネムの抜き取り作業で、母島から約4q ほど離れた向島に行きました。ギンネムは、江戸時代末期頃に岩場等の緑化のために小笠原に持ち込まれた植物(木本)です。ギンネムに は「キヌサヤ」に似た 沢山の豆が付き、中の種子は発芽力が大変旺盛で、放置しておくとあっという間にギンネム林になってしまいます。ですが、ギンネムが発 芽してから膝丈くらい の高さのものは抜き取りも容易で、この日は向島で沢山のギンネムを抜き取りました。向島からの帰り、船上から母島を眺めていると、海 岸付近の岩場近くに は、やはり多くのギンネムが生えているのがわかります。母島全体を見渡すと緑豊かな森ですが、特に大木に成長している樹木はやはり明 治時代に移入したアカ ギが多
く、このアカギの下では母島の在来植物が被圧され、森を棲家とする昆虫や鳥にも影響があるため、アカギの駆除も広いエリアで行 われています。人々の 生活の向上のために移入された外来種ですが、母島の現状をみていると複雑な思いがします。将来の母島の環境を守るためにも、現在の私 たちが外来種の移入に 対し慎重にならねばと思うのでした。
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2013年10月21日

サンコタケ

131021umeno.jpg 10月になってから、母島北部の森は霧の日が多く、森全体がしっとりとしています。そんな森で元気なのはキノコたちです。湿度と気温がちょうどいいのか、朽木にはたくさんのグリーンペペ(ヤコウダケ)が付いていることがあり、昼間でも手で覆うとほのかに光り、私たちを楽しませてくれます。今日はそんな森で地面から生えている面白い形のキノコを見かけました。図鑑やネットのサイトをみるとサンコタケ(アカカゴタケ科)に似ていますが、腕は5本くらいありました。幼菌はまるで小鳥の卵のような形をしていて、やがて白い幼菌をやぶるようにして赤色の腕が伸びてきます。カニカマにも似ている赤い腕に思わず触ってしまったところ、なんだかウ○チ臭い…。よく見ると黒い粘液がついていて、それが悪臭を放っているようです。しばらく見ているとハエがやってきてとまりました。こうしてハエに菌を運んでもらっているのかも知れませんね。
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2013年10月09日

10月の乳房山開花状況

131009umeno.jpg 10月になり、母島も秋らしくなってきました。乳房山の尾根を歩いていると、爽快な風が吹き抜けていきます。秋に鳴くオガサワラゼミの声は少なくなりましたが、夏〜秋に開花する花が入り交じって咲き、乳房山は今花盛りです。母島列島の固有種のワダンノキ、ハハジマノボタン、その他には小笠原の固有種のムニンシュスラン、シマザクラ、オガサワラボチョウジ、ムニンヒメツバキ、テリハハマボウ、ムニンセンニンソウ等が開花中です。ムニンセンニンソウ(無人仙人草)は、花が終わり痩果を付けている状態のものも観察できます。仙人のヒゲのような、白くてふわふわと長い冠毛をつけた痩果をみると、植物の名前の由来に頷けます。面白い形をしたタコヅルやハハジマハナガサノキの実もありますので、ゆっくり登ってみてください。
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2013年09月20日

クダマキモドキ

IMG_1672クダマキモドキ.jpg先日、森の中でこんな虫を見かけました。木の葉のような綺麗な緑色をした体長4~5pほどのキリギリスの仲間です。昆虫に詳しいK先生に確認したところクダマキモドキとのことです。樹上にいる虫ですが、グリーンアノールが少ない湿性高木林で時々見かけます。面白い名前なので、命名の由来を少し調べてみました。酔っ払いがグダグダと訳がわからないことを言う様子を「くだを巻く」といいますが、昔はクツワムシやウマオイやササキリを「管巻(クダマキ)」と呼んだそうです。管巻は機織り作業のときに使う道具で、作業の際の音と虫の鳴き声が似ているためそう呼ばれるようになったという説があります。管巻擬(クダマキモドキ)は、それらの虫に似るという意味になるのですが、クダマキモドキの鳴き声はクツワムシ等に比べるとずっと小さく、なぜが雌も鳴くそうです。夕方、帰りが少し遅くなると森の中では色々な虫の声が入り交じって聞こえますが、どれがクダマキモドキの鳴き声なのか確かめてみたくなりました。
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2013年09月03日

妖精の輪

IMG_3367菌輪.jpg先日、調査で行った森の中で不思議な光景を目にしました。それは、白いキノコが丸く円を描くようにして生えている不思議な空間でした。以前、何かのおとぎ話で読んだことがあるなぁ、と思いながら調べてみると、欧米ではフェアリーリングまたはフェアリーサークルとよび、妖精が踊った所といわれたり、妖精の世界への入り口であり、別の場所や過去・未来へ行き来できる扉だといわれたりするそうです。日本では「菌輪(きんりん)」または「菌環(きんかん)」とよぶそうで、なんだか味気ないですね。キノコの種類は、オオシロカラカサタケやツブカラカサタケのようなハラタケ科のキノコのようでした。ちょっと心配しながらキノコのサークルの中に入ってみました。時空を超えてどこかへ行ってしまうかもと思いましたが、相変わらずいつもどおりの森の中にいました。今回みかけた「妖精の輪」は直径3mくらいですが、大きなものは10mくらいになるそうです。
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2013年08月28日

ムニンセンニンソウ

P1110406ムニンセンニンソウ.jpg今年もこの花が満開になりました。数えきれないほどの沢山の白い花は、ムニンセンニンソウ(無人仙人草)です。蔓性の植物なので、木々に絡み付いて咲いているのを観察できます。乳房山や堺ヶ岳では特に多くみられますが、北進線をドライブしていても西浦あたりから頻繁に見かけますので、どうぞゆっくり走ってみて下さい。ムニンセンニンソウは、小笠原の固有植物とされていますが、八丈島や屋久島にもよく似たセンニンソウがあります。それらと比較すると、葉が広く光沢があり茎や葉にほとんど毛がなく、染色体の違いがある(『小笠原植物図譜』より)そうです。花びらのように見えるのは「がく片」で、雄しべが多数つき群生しているところでは甘い香りが漂います。八丈島では「しりくさり」小笠原では「どくづる」などと呼ばれ、清楚な花の印象とは異なり有毒とのこと。これから9月中までは楽しめそうです。
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2013年08月21日

オガサワラタマムシ

IMG_1536オガサワラタマムシ.jpg内地ではセミの声もアブラゼミやミンミンゼミからツクツクボウシへと変化する頃なのかと思いますが、母島ではまだセミの声はあまり聞かれません。オガサワラゼミの声が母島の方々で聞かれるようになるのは、例年では9月に入ってから。昨日は、セミを見たいというリクエストがありましたが、そんな理由でセミではなく、オガサワラタマムシを見ることにしました。と、言っても簡単に見られるわけではありません。オガサワラタマムシは、グリーンアノールの捕食から逃れ、甲虫ではまだ比較的みることができると言われている昆虫ですが、私が母島に住むようになった18年程前に比べるとだいぶ少なくなった印象があります。昨日行ってみたムニンエノキで見られたときは私も本当に感動しました。小笠原にはこの他、ツヤヒメマルタマムシやツマベニタマムシという小型のタマムシ等がいますが、私がツマベニタマムシを最後に見たのは10年程前、ツヤヒメマルタマムシは見たことがありません。一方でウバタマムシのような大型のタマムシは時々見かけることがあります。なお、オガサワラタマムシやオガサワラゼミは天然記念物に指定されているので、採集禁止です。その他の昆虫も母島島内の地域によっては採集禁止ですのでご注意ください。
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2013年08月06日

乳房山開花状況

IMG_1248タコヅル.jpg 今年の母島は雨が少なく、森の植物もグッタリしていましたが、このところ度々スコールがあり、少しずつですが森の植物も元気を取り戻してきたようです。そんな8月の乳房山の開花状況ですが、ハハジマノボタン、ムニンヒメツバキ、テリハハマボウ、アデクモドキ、モクタチバナ、ムニンナキリスゲ、オガサワラススキ等が開花中です。また、シマザクラやムニンセンニンソウには沢山の蕾がついているので、8月末〜9月中には見頃をむかえそうです。
 先日は、スコールの後に乳房山に登ったところ、5種類くらいの固有種のカタツムリに出会えました。山頂はガスがかかり景色は残念ながら…だったのですが、母島ならではのメグロやカタツムリにゲストの方にも喜んで頂くことができました。その後、標高350m程の地点からは霧もなくなり、乳房山からの大パノラマを楽しむことができました。写真は固有植物のタコヅルの実です。乳房山ルートの中腹〜山頂にかけて見られます。
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2013年07月20日

路上のアカポッポにご注意を!

IMG_0994アカガシラカラスバト.jpg先月から乳房山西ルートは、アカガシラカラスバトの営巣のため通行止めになっていましたが、アカガシラカラスバト(以下、アカポッポ)は最近は北進線沿いの路上でも度々目撃されています。多くはガジュマルの実が付いている場所で目撃されているのですが、ガジュマルの実が路上に散乱しているため、路上で採餌中のアカポッポは車に轢かれかねない状況にあります。見通しが悪いカーブ、スピードが出やすい直線など、色々な場所にガジュマルがあるので、車で北進線を通るときには「もしかしたら、路上にアカポッポがいるかもしれない。」ということ思い出して頂けると幸いです。また、アカポッポが道路を横切るときはかなり低く飛んでいくため、バードストライクの心配もあるのでお気を付けください。地道な活動が実り、せっかく個体数が増えてきたアカポッポを、これからも暖かい目で見守っていけたらいいなと思っています。
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2013年07月17日

星空

IMG_2906人工衛星 右端.jpg夜中に目覚めたついでに夜空を見るとあまりにも星が綺麗だったので、旧ヘリポートに行ってみました。コンクリートの上に寝転ぶとまだじんわりと暖かく、海から吹く風は涼しくてなんともいい気持ちでした。沖港のほうに目をやるとオレンジ色に空が明るいのは、漁港の灯りや、パッションフルーツの選別で集荷場にともる灯りです。弧を描く天の川と夏の大三角形、カシオペア、なんて沢山の星と思いながら、言葉もなく満天の星空を見上げていると、いくつもの星が流れていきます。願いごとをするのも忘れて流れ星をみていると、今度は人工衛星が。これから月は満月に向かいますので、月が沈んでからの星空観察がお薦めです。旧ヘリポートは真っ暗なので懐中電灯を忘れずに。
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2013年07月09日

ベストシーズン

130709umeno.jpg 7月になってから乳房山がすっきりと見える日が多くなりました。母島の梅雨明けがいつなのか、ハッキリしないまま梅雨が明けましたが、やっと本格的な夏が到来しました。海も山もこれからがベストシーズンです。海水温もだいぶ高くなってきて、島民が泳ぐ姿も多くみかけるようになりました。母島では1月1日が海開きですが、水着で泳いで心地よいのは6月頃からです。それまでは、ラッシュガードや薄手のウエットスーツがないと、長い時間海に浸かっているのは寒いとは言えませんが、ちょっとアレなんですね…。画像は乳房山の通称「ノボタン休憩所」からの風景です。この休憩所ではハハジマノボタンやタコヅルが見頃です。乳房山に登って、降りてきてから海でクールダウンというのもいい季節ですが、くれぐれも無理はなさらないようにしてくださいね。
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2013年06月21日

乳房山の開花状況

IMG_2286イモラン 1本.jpg 先日から、乳房山の西ルートはアカガシラカラスバトの営巣のため通行止めですが、東ルートは様々な花が開花中で、一年で一番いい時期を迎えつつあります。まず、ハハジマノボタン。通称「ノボタン休憩所」と呼ばれる休憩舎がある付近で開花中です。お昼ごはんを食べながら、母島の南方面の眺望やハハジマノボタンの鑑賞も楽しめるいい場所ですよ。そして、ここにはタコヅルも開花中です。タコヅルの花にはハハジマメグロも頻繁にやって来るので、少し時間をかけて待っていれば、いい写真が撮れるかもしれません。その他には、オガサワラクチナシ、オガサワラモクマオ、ムニンネズミモチ、モクタチバナ、オオバシマムラサキ、テリハハマボウ、ムニンヒメツバキ等も開花中です。特にムニンヒメツバキは、花びらが登山道を埋め尽くしてまるで絨毯のようになっています。写真はイモランで、今年も乳房山ルートで開花中です。昨年は個体数が多かったのですが、年によって変動があるのを感じています。
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2013年06月13日

珍客

P1090988アカガシラカラスバト.jpg今朝のことですが、朝食の準備に台所に立つと、窓の外で大きな羽ばたき音が。森の中で聞きなれた音ではありますが、まさか?と思って外を見るとやはり「アカガシラカラスバト」でした。それがなぜか今朝は電線にぐらりともせずにとまっていて、なんとも不思議な光景でした。5年前には推定40〜50羽ともいわれていた絶滅危惧種のアカガシラカラスバトは、ハトをとりまく環境を整備し保全につとめた結果、推定100羽以上といわれるまでに増えたのですが、それでも絶滅危惧種には変わりありません。最近では父島と母島の集落でも住民に度々目撃されるようになり、「幻のハト」ではなくなったのは嬉しいのですが、今度はネコによる捕食や交通事故等の心配もでてきました。この時期、森にもアカガシラカラスバトの好物の木の実が沢山あるのですが、なぜ集落に来るようになってしまったのか…近くで見られるのは嬉しいのですが、気がかりです。
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