ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2013年11月10日

外来種駆除

IMG_2393.jpg 先日、外 来植物のギンネムの抜き取り作業で、母島から約4q ほど離れた向島に行きました。ギンネムは、江戸時代末期頃に岩場等の緑化のために小笠原に持ち込まれた植物(木本)です。ギンネムに は「キヌサヤ」に似た 沢山の豆が付き、中の種子は発芽力が大変旺盛で、放置しておくとあっという間にギンネム林になってしまいます。ですが、ギンネムが発 芽してから膝丈くらい の高さのものは抜き取りも容易で、この日は向島で沢山のギンネムを抜き取りました。向島からの帰り、船上から母島を眺めていると、海 岸付近の岩場近くに は、やはり多くのギンネムが生えているのがわかります。母島全体を見渡すと緑豊かな森ですが、特に大木に成長している樹木はやはり明 治時代に移入したアカ ギが多
く、このアカギの下では母島の在来植物が被圧され、森を棲家とする昆虫や鳥にも影響があるため、アカギの駆除も広いエリアで行 われています。人々の 生活の向上のために移入された外来種ですが、母島の現状をみていると複雑な思いがします。将来の母島の環境を守るためにも、現在の私 たちが外来種の移入に 対し慎重にならねばと思うのでした。
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2013年10月21日

サンコタケ

131021umeno.jpg 10月になってから、母島北部の森は霧の日が多く、森全体がしっとりとしています。そんな森で元気なのはキノコたちです。湿度と気温がちょうどいいのか、朽木にはたくさんのグリーンペペ(ヤコウダケ)が付いていることがあり、昼間でも手で覆うとほのかに光り、私たちを楽しませてくれます。今日はそんな森で地面から生えている面白い形のキノコを見かけました。図鑑やネットのサイトをみるとサンコタケ(アカカゴタケ科)に似ていますが、腕は5本くらいありました。幼菌はまるで小鳥の卵のような形をしていて、やがて白い幼菌をやぶるようにして赤色の腕が伸びてきます。カニカマにも似ている赤い腕に思わず触ってしまったところ、なんだかウ○チ臭い…。よく見ると黒い粘液がついていて、それが悪臭を放っているようです。しばらく見ているとハエがやってきてとまりました。こうしてハエに菌を運んでもらっているのかも知れませんね。
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2013年10月09日

10月の乳房山開花状況

131009umeno.jpg 10月になり、母島も秋らしくなってきました。乳房山の尾根を歩いていると、爽快な風が吹き抜けていきます。秋に鳴くオガサワラゼミの声は少なくなりましたが、夏〜秋に開花する花が入り交じって咲き、乳房山は今花盛りです。母島列島の固有種のワダンノキ、ハハジマノボタン、その他には小笠原の固有種のムニンシュスラン、シマザクラ、オガサワラボチョウジ、ムニンヒメツバキ、テリハハマボウ、ムニンセンニンソウ等が開花中です。ムニンセンニンソウ(無人仙人草)は、花が終わり痩果を付けている状態のものも観察できます。仙人のヒゲのような、白くてふわふわと長い冠毛をつけた痩果をみると、植物の名前の由来に頷けます。面白い形をしたタコヅルやハハジマハナガサノキの実もありますので、ゆっくり登ってみてください。
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2013年09月20日

クダマキモドキ

IMG_1672クダマキモドキ.jpg先日、森の中でこんな虫を見かけました。木の葉のような綺麗な緑色をした体長4~5pほどのキリギリスの仲間です。昆虫に詳しいK先生に確認したところクダマキモドキとのことです。樹上にいる虫ですが、グリーンアノールが少ない湿性高木林で時々見かけます。面白い名前なので、命名の由来を少し調べてみました。酔っ払いがグダグダと訳がわからないことを言う様子を「くだを巻く」といいますが、昔はクツワムシやウマオイやササキリを「管巻(クダマキ)」と呼んだそうです。管巻は機織り作業のときに使う道具で、作業の際の音と虫の鳴き声が似ているためそう呼ばれるようになったという説があります。管巻擬(クダマキモドキ)は、それらの虫に似るという意味になるのですが、クダマキモドキの鳴き声はクツワムシ等に比べるとずっと小さく、なぜが雌も鳴くそうです。夕方、帰りが少し遅くなると森の中では色々な虫の声が入り交じって聞こえますが、どれがクダマキモドキの鳴き声なのか確かめてみたくなりました。
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2013年09月03日

妖精の輪

IMG_3367菌輪.jpg先日、調査で行った森の中で不思議な光景を目にしました。それは、白いキノコが丸く円を描くようにして生えている不思議な空間でした。以前、何かのおとぎ話で読んだことがあるなぁ、と思いながら調べてみると、欧米ではフェアリーリングまたはフェアリーサークルとよび、妖精が踊った所といわれたり、妖精の世界への入り口であり、別の場所や過去・未来へ行き来できる扉だといわれたりするそうです。日本では「菌輪(きんりん)」または「菌環(きんかん)」とよぶそうで、なんだか味気ないですね。キノコの種類は、オオシロカラカサタケやツブカラカサタケのようなハラタケ科のキノコのようでした。ちょっと心配しながらキノコのサークルの中に入ってみました。時空を超えてどこかへ行ってしまうかもと思いましたが、相変わらずいつもどおりの森の中にいました。今回みかけた「妖精の輪」は直径3mくらいですが、大きなものは10mくらいになるそうです。
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2013年08月28日

ムニンセンニンソウ

P1110406ムニンセンニンソウ.jpg今年もこの花が満開になりました。数えきれないほどの沢山の白い花は、ムニンセンニンソウ(無人仙人草)です。蔓性の植物なので、木々に絡み付いて咲いているのを観察できます。乳房山や堺ヶ岳では特に多くみられますが、北進線をドライブしていても西浦あたりから頻繁に見かけますので、どうぞゆっくり走ってみて下さい。ムニンセンニンソウは、小笠原の固有植物とされていますが、八丈島や屋久島にもよく似たセンニンソウがあります。それらと比較すると、葉が広く光沢があり茎や葉にほとんど毛がなく、染色体の違いがある(『小笠原植物図譜』より)そうです。花びらのように見えるのは「がく片」で、雄しべが多数つき群生しているところでは甘い香りが漂います。八丈島では「しりくさり」小笠原では「どくづる」などと呼ばれ、清楚な花の印象とは異なり有毒とのこと。これから9月中までは楽しめそうです。
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2013年08月21日

オガサワラタマムシ

IMG_1536オガサワラタマムシ.jpg内地ではセミの声もアブラゼミやミンミンゼミからツクツクボウシへと変化する頃なのかと思いますが、母島ではまだセミの声はあまり聞かれません。オガサワラゼミの声が母島の方々で聞かれるようになるのは、例年では9月に入ってから。昨日は、セミを見たいというリクエストがありましたが、そんな理由でセミではなく、オガサワラタマムシを見ることにしました。と、言っても簡単に見られるわけではありません。オガサワラタマムシは、グリーンアノールの捕食から逃れ、甲虫ではまだ比較的みることができると言われている昆虫ですが、私が母島に住むようになった18年程前に比べるとだいぶ少なくなった印象があります。昨日行ってみたムニンエノキで見られたときは私も本当に感動しました。小笠原にはこの他、ツヤヒメマルタマムシやツマベニタマムシという小型のタマムシ等がいますが、私がツマベニタマムシを最後に見たのは10年程前、ツヤヒメマルタマムシは見たことがありません。一方でウバタマムシのような大型のタマムシは時々見かけることがあります。なお、オガサワラタマムシやオガサワラゼミは天然記念物に指定されているので、採集禁止です。その他の昆虫も母島島内の地域によっては採集禁止ですのでご注意ください。
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2013年08月06日

乳房山開花状況

IMG_1248タコヅル.jpg 今年の母島は雨が少なく、森の植物もグッタリしていましたが、このところ度々スコールがあり、少しずつですが森の植物も元気を取り戻してきたようです。そんな8月の乳房山の開花状況ですが、ハハジマノボタン、ムニンヒメツバキ、テリハハマボウ、アデクモドキ、モクタチバナ、ムニンナキリスゲ、オガサワラススキ等が開花中です。また、シマザクラやムニンセンニンソウには沢山の蕾がついているので、8月末〜9月中には見頃をむかえそうです。
 先日は、スコールの後に乳房山に登ったところ、5種類くらいの固有種のカタツムリに出会えました。山頂はガスがかかり景色は残念ながら…だったのですが、母島ならではのメグロやカタツムリにゲストの方にも喜んで頂くことができました。その後、標高350m程の地点からは霧もなくなり、乳房山からの大パノラマを楽しむことができました。写真は固有植物のタコヅルの実です。乳房山ルートの中腹〜山頂にかけて見られます。
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2013年07月20日

路上のアカポッポにご注意を!

IMG_0994アカガシラカラスバト.jpg先月から乳房山西ルートは、アカガシラカラスバトの営巣のため通行止めになっていましたが、アカガシラカラスバト(以下、アカポッポ)は最近は北進線沿いの路上でも度々目撃されています。多くはガジュマルの実が付いている場所で目撃されているのですが、ガジュマルの実が路上に散乱しているため、路上で採餌中のアカポッポは車に轢かれかねない状況にあります。見通しが悪いカーブ、スピードが出やすい直線など、色々な場所にガジュマルがあるので、車で北進線を通るときには「もしかしたら、路上にアカポッポがいるかもしれない。」ということ思い出して頂けると幸いです。また、アカポッポが道路を横切るときはかなり低く飛んでいくため、バードストライクの心配もあるのでお気を付けください。地道な活動が実り、せっかく個体数が増えてきたアカポッポを、これからも暖かい目で見守っていけたらいいなと思っています。
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2013年07月17日

星空

IMG_2906人工衛星 右端.jpg夜中に目覚めたついでに夜空を見るとあまりにも星が綺麗だったので、旧ヘリポートに行ってみました。コンクリートの上に寝転ぶとまだじんわりと暖かく、海から吹く風は涼しくてなんともいい気持ちでした。沖港のほうに目をやるとオレンジ色に空が明るいのは、漁港の灯りや、パッションフルーツの選別で集荷場にともる灯りです。弧を描く天の川と夏の大三角形、カシオペア、なんて沢山の星と思いながら、言葉もなく満天の星空を見上げていると、いくつもの星が流れていきます。願いごとをするのも忘れて流れ星をみていると、今度は人工衛星が。これから月は満月に向かいますので、月が沈んでからの星空観察がお薦めです。旧ヘリポートは真っ暗なので懐中電灯を忘れずに。
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2013年07月09日

ベストシーズン

130709umeno.jpg 7月になってから乳房山がすっきりと見える日が多くなりました。母島の梅雨明けがいつなのか、ハッキリしないまま梅雨が明けましたが、やっと本格的な夏が到来しました。海も山もこれからがベストシーズンです。海水温もだいぶ高くなってきて、島民が泳ぐ姿も多くみかけるようになりました。母島では1月1日が海開きですが、水着で泳いで心地よいのは6月頃からです。それまでは、ラッシュガードや薄手のウエットスーツがないと、長い時間海に浸かっているのは寒いとは言えませんが、ちょっとアレなんですね…。画像は乳房山の通称「ノボタン休憩所」からの風景です。この休憩所ではハハジマノボタンやタコヅルが見頃です。乳房山に登って、降りてきてから海でクールダウンというのもいい季節ですが、くれぐれも無理はなさらないようにしてくださいね。
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2013年06月21日

乳房山の開花状況

IMG_2286イモラン 1本.jpg 先日から、乳房山の西ルートはアカガシラカラスバトの営巣のため通行止めですが、東ルートは様々な花が開花中で、一年で一番いい時期を迎えつつあります。まず、ハハジマノボタン。通称「ノボタン休憩所」と呼ばれる休憩舎がある付近で開花中です。お昼ごはんを食べながら、母島の南方面の眺望やハハジマノボタンの鑑賞も楽しめるいい場所ですよ。そして、ここにはタコヅルも開花中です。タコヅルの花にはハハジマメグロも頻繁にやって来るので、少し時間をかけて待っていれば、いい写真が撮れるかもしれません。その他には、オガサワラクチナシ、オガサワラモクマオ、ムニンネズミモチ、モクタチバナ、オオバシマムラサキ、テリハハマボウ、ムニンヒメツバキ等も開花中です。特にムニンヒメツバキは、花びらが登山道を埋め尽くしてまるで絨毯のようになっています。写真はイモランで、今年も乳房山ルートで開花中です。昨年は個体数が多かったのですが、年によって変動があるのを感じています。
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2013年06月13日

珍客

P1090988アカガシラカラスバト.jpg今朝のことですが、朝食の準備に台所に立つと、窓の外で大きな羽ばたき音が。森の中で聞きなれた音ではありますが、まさか?と思って外を見るとやはり「アカガシラカラスバト」でした。それがなぜか今朝は電線にぐらりともせずにとまっていて、なんとも不思議な光景でした。5年前には推定40〜50羽ともいわれていた絶滅危惧種のアカガシラカラスバトは、ハトをとりまく環境を整備し保全につとめた結果、推定100羽以上といわれるまでに増えたのですが、それでも絶滅危惧種には変わりありません。最近では父島と母島の集落でも住民に度々目撃されるようになり、「幻のハト」ではなくなったのは嬉しいのですが、今度はネコによる捕食や交通事故等の心配もでてきました。この時期、森にもアカガシラカラスバトの好物の木の実が沢山あるのですが、なぜ集落に来るようになってしまったのか…近くで見られるのは嬉しいのですが、気がかりです。
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2013年06月04日

オガサワラクビキリギス

IMG_0617乳房山の虫1 オガサワラクビキリギス.jpg 梅雨前線が北上し、梅雨が明けたか?と思われた母島ですが、また梅雨前線が南下したため、ジメジメした毎日です。先日は、そんな中、母島小学校の3年生の校外学習のガイドで乳房山に行ってきました。校外学習はハイキングとは違い、各自が事前学習をして「これについて調べ・学ぶ」という目標をたてて当日にのぞみます。私も、3年生がどんなことを調べるのか興味深々で各自の目標を聞いていると、「乳房山で昆虫をみる」ことを目標としている人がいて、難易度が最も高い「オガサワラシジミ」を乳房山で見たいとのことで焦りました。残念ながらオガサワラシジミは見ることができず、食草のオオバシマムラサキを見ることで勘弁して頂きました。ところで、乳房山もグリーンアノールの影響で昆虫が減っていますが、ときどき見かけるのが「ムニンツユムシ」や「オガサワラクビキリギス」です。ムニンツユムシは、草色でじっとして動かないことが多いので、グリーンアノールの食害をかろうじて免れているらしく、オガサワラクビキリギスは、集落でもよく鳴き声を聞くのでまだ個体数が多いのだと思いますが、鳴き声は連続音で「ジーーーーー。」というとても大きな鳴き声です。蒸し暑い初夏の夜によく鳴き声を聞き、今も部屋の外で鳴いています。写真は、昆虫の研究者にお聞きしたところ幼体とのことですが、大きくなると6p程の体長になります。
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2013年05月30日

梅雨明け

IMG_0600乳房山山頂から.jpg今日のニュースで、関東甲信越地方が梅雨入りしたことを知りました。それは、例年より10日間以上早い梅雨入りだそうです。すると、母島の梅雨は明けたのか…どうりで今週から晴れ続きです。嬉しい一方で、母島の森の動植物や畑の作物にはこれで大丈夫なのかな?とちょっと心配もしています。例年では、母島は6月20日頃まで梅雨っぽい天候で、母島返還祭くらいにやっと梅雨明けしているというのが例年のイメージです。そして、梅雨が明けると母島が一番輝くシーズンの到来で、来島されるのに最もお薦めのシーズンとも言えます。まだ、台風も発生が少ないし、海も凪の日が続くし、夏休み前で船も宿もガイドツアーもすいているし、いいことが沢山です。今日は、乳房山山頂から東側の大崩湾を見下ろすと、気持ち良さそうに大きなエイが泳いでいました。海の色も夏らしくなってきて、いよいよ母島の素敵な夏の到来です。
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2013年05月12日

オガサワラヒヨドリ

IMG_0495オガサワラヒヨドリ.jpg連休中はすこし寒いくらいの母島でしたが、この連日は日差しがまぶしいくらいの晴れが続いています。先日は南崎の帰りに御幸之浜に立ち寄り、透き通る海に見惚れていたところ、リュウゼツランの花にたくさんの鳥がやってきていました。画像はオガサワラヒヨドリで、日本列島にいる様々なヒヨドリ(エゾヒヨドリ、アマミヒヨドリ、リュウキュウヒヨドリ、イシガキヒヨドリ、タイワンヒヨドリ、ダイトウヒヨドリ、ハシブトヒヨドリ)等の亜種のひとつで、日本産亜種のヒヨドリの中で一番体色が黒っぽいといわれています。私も関東の実家に帰省したとき、庭にきているヒヨドリを見て、いつも見慣れたオガサワラヒヨドリより明るい茶色の部分が多いと感じました。オガサワラヒヨドリも好物は甘い果実や花の蜜等で、連休中は母島小学校の近くのグアバの木に呆れるほどたくさんのオガサワラヒヨドリが集まり、大騒ぎしてグアバをついばんでいました。この写真を撮った御幸之浜展望台からは、美しい海をバックにリュウゼツランの花に集まる色々な鳥の写真が撮れるのでお薦めです。是非、行ってみて下さい。
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2013年04月27日

コーヒーの白い花

4月中旬から母島でもたびたび雨が降り、昨夕は村内放送で乳房ダムの貯水率が80%に達したことを知りホッとしました。例年では母島の南部の「万年青橋」のムニンヒメツバキは3月頃から開花するのですが、今年は冬の低温と雨不足のためか開花が遅れ、昨日見たところやっと2〜3輪の開花が見られました。GW頃にはこの橋の上から見下ろすムニンヒメツバキが見頃になると思います。南崎遊歩道ではムニンネズミモチも咲きだしました。また、昨日は沖港の近くでコーヒーの花が咲いているのを見かけました。小笠原ではコーヒーの栽培は古く、明治時代にハワイから父島にコーヒー苗を輸入し試験栽培され、母島の島民にもコーヒー苗を無料交付し栽培された記録があります(『小笠原島誌纂』)。現在でも母島の船木山の滝壺の付近等に野生化したコーヒーが10本近くありますが、ここは陽当たりが悪く花が咲いているのを見たことがありません。コーヒーは白い花と赤い実が対照的で美しく、広いコーヒー畑ができれば名所になることでしょう。母島では島内産のコーヒーは販売されていませんが、いつか栽培が広まりお土産品になったらいいなと思いました。IMG_0410コーヒーの白い花と赤い実.jpg
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2013年04月10日

鳥とビーデビーデ

130410umeno.jpg 今日は昼頃から新夕日ヶ丘にビーデビーデ(ムニンデイゴ)の花を見に行ってみました。思ったとおり今が見頃で、少し葉もでてきてました。ビーデビーデはサクラと同じように、花が咲いた後で葉がでてくる樹木です。「南洋桜」とも呼ばれ、入学式の頃咲くので小笠原の春の象徴のような花です。今日は鳥の写真が撮りたかったので、ビーデビーデの花の下で待っていると、メジロが目白押しでやってきて、次から次へと枝を渡り歩き、時々パラッとメグロもやってきました。今日見ていた感じでは、30分でメグロは2頭程度やってきただけしたので、メグロの写真を撮りたいかたは、辛抱強く待ってください。花の蜜を吸っているときは、鳥は同じ行動を繰り返すので次の行動を予想してみてください。きっといい写真が撮れると思いますよ。
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2013年04月06日

雲霧林

130406umeno.jpg 3月下旬から、母島の山に霧がかかりやすくなっています。例年なら4月頃が霧が多い季節なのですが、今年は少し早い気がします。画像は母島の最高峰の乳房山です。乳房山は標高463mの山ですが、山頂は港周辺より2〜3℃気温が低いことが多く、気温の上昇により発生した水蒸気は、乳房山の山頂付近では冷やされて霧状になります。やっとたどり着いた山頂で、霧で視界が悪いとがっかりですが、そんな霧がかかる日にはカタツムリの活動が活発になり、何種類ものカタツムリが見られることもあります。いつもより歩く速度を落としてのんびり自然観察するのもいいものです。ゆっくり歩くと色々な発見がありますよ。この霧に育てられた固有植物の開花シーズンは6月〜8月頃。今、乳房山では色々な植物に蕾があり、開花の準備中です。
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2013年03月23日

母島の春の色

IMG_058カエンボク.jpg最近、集落を歩きながらあることに気付きました。それは、集落には赤い花がとても多いということです。ははじま丸を降りてすぐに、前浜沿いの植え込みに目をやれば真っ赤なハイビスカス、支庁の下のカエンボクの大木、都営住宅付近のムニンデイゴ、レッドパウダーパフ、沖村墓地周辺の野生のアマリリス・・・。母島は今、さまざまな赤色の花で彩られています。母島の春のイメージカラーは赤かも知れません。森に入ればモモタマナの真っ赤な葉っぱや、ムニンイヌグスの新葉も透き通った赤色をしています。最近日差しが強くなってきた母島の青空に映えて、これらの赤色はいっそう色鮮やかに見えます。画像は、カエンボク(火焔木)で、集落内に数本あります。母島観光協会窓口に集落で見られる植物のマップがあるので、これを片手に散策も楽しいです。
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