ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2016年12月03日

朝焼け

IMG_6823朝焼け.jpg 11月23日の月ヶ岡神社例大祭を過ぎると、母島も冬らしく(と、言っても日中は25℃くらい)なってきますが、冬は朝焼けが綺麗な日が多くなります。画像は、自宅からみた今朝の朝焼けです。夕焼けは快晴の兆し、朝焼けは雨の兆しなどと言われますが、今日の天気予報は日中は晴れ。さぁ、このあとの天気いったいどうなるでしょうか?ちょっと楽しみです。母島の夕日鑑賞ではサンセットシアターや鮫ヶ崎展望台がお薦めですが、朝焼けは空が広い脇浜なぎさ公園がお薦めです。母島のあるかたは、集落にある小剣先からみる朝焼けが好きだそうで、早朝に小剣先から朝焼けをみていると母島の王様になった気がするそうです。早起きは三文の徳、今朝のきれいな朝焼けをみて私もちょっと得をした気分になりました。
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2016年11月08日

島の香りアロマバスコレクション

IMG_9591アロマバスコレクション 横.jpg 台風23号が通過し、静かな母島に戻りました。11月の台風は過去の記録をみても甚大な被害をもたらしていますからかなり心配したのですが、母島からはだいぶ離れて通過してくれ大きな被害もなくホッとしました。台風前から後にかけて急に風が冷たくなり、いつもはシャワー浴が多い私ですが、そろそろ湯船に浸かってお風呂でゆっくりできるかな、などと考えているところです。島の香りに包まれてバスタイムを過ごせるバスクリン「小笠原アイランド・アロマバスコレクション」ですが、小笠原村観光局とのコラボレーションで開発された商品で、期間限定のスパークリング温浴剤です。小笠原の固有植物のシマギョクシンカ、ムニンヒメツバキの香りの他、レモンやパッションフルーツなど小笠原の果物の香りもあり、4種類の香りが合計12包入っています。ネットショッピングでも購入できるので、内地にいながらも島の香りを楽しめます。これからの季節、プレゼントにもお薦めですよ!
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2016年11月05日

アオサギ

DSCN4606アオサギ.jpg 北東の風が吹く日が多くなり、急に秋の深まりを感じています。と、言っても日中の気温は28℃くらいあり、お天気が良い日はまだ暑い母島です。そんな季節の変化を敏感に感じているのが野生の鳥たちです。この頃の母島では、旅の途中なのか色々な水辺の鳥が立ち寄るようになりました。特に大きくて目をひくのがアオサギです。母島の前浜の河口付近や漁港がお気に入りのようで、何羽かでまとまっていることが多く、ゆっくり近づくと写真も撮りやすいです。この日に見た3羽のアオサギは、頭部にある冠羽や胸の飾り羽がみられないので、若鳥のようです。食物は、魚類・両生類・爬虫類・小型哺乳類・鳥類の雛などを食べるそうですが、前浜の河口部にはボラの稚魚やオオヒキガエルなどが沢山いるので採食環境もよさそうです。
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2016年10月06日

ムニンシュスラン

P1160621ムニンシュスラン.jpg10月になり、母島の北部や南部の森ではオガサワラゼミの大合唱が聞かれる季節になり、秋を感じています。また、森の植物もだんだんと秋〜冬の植物の開花時期へと移行しています。その中でも、一段と可愛らしいのが画像のこの花です。小笠原の固有種のムニンシュスランは、漢字で書くと「無人繻子蘭」。繻子(しゅす)とは、着物生地のことで、洋服でいったらサテン生地が近いでしょう。葉っぱの光沢感や質感が似ているというのが命名の由来らしいです。日本全国に色々なシュスランの仲間がありますが、ムニンシュスランは花茎が他のシュスランに比べると長く、そのため花序も花数が多いのでなかなか見ごたえがあります。花の色は乳白色〜ピンクベージュです。これからしばらく1月頃までは花が楽しめます。
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2016年09月17日

仙人状態

RIMG7842ムニンセンニンソウ.jpg 先日は中秋の名月で、オガサワラススキを活けお月見をした島民のかたも多かったかと思いますが、母島の山ではこの植物も見頃です。ムニンセンニンソウという小笠原諸島の固有植物ですが、乳房山や都道北進線では花がまだ沢山あり、堺ヶ岳付近では種がついています。蔓性の多年草ですが「寿命が長いから仙人草なのですか?」と質問を受けたことがありますが、まるで仙人のヒゲのような白い毛がある痩果(そうか)をつけるためそのような命名になったようです。今はちょうどいい「仙人状態」になっているものもあり、白銀色の毛が美しいのでじっくり観察してみてください。
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2016年09月02日

オオノウタケ

DSCN3788オオノウダケ.jpg 8月中は台風の来襲が多く、森歩きもやむなく中止の日が多かったのですが、そのおかげか森はしっとりと潤い、キノコが多く発生しています。母島は固有植物の宝庫ですが、地味なものが多いためか、ガイドが熱心に解説してもツアー中のウケは微妙なところです。その一方で形のユニークさで惹きつけられるのでしょうか、キノコは毎回のツアーで人気者です。画像はオウノウタケ。名前のようにちょっと脳に似た形のホコリタケ科のキノコです。成熟すると頂部が破れやすくなり、ホコリタケと同じようにボアッと埃のような胞子を飛ばします。注意してみると、南崎遊歩道や大沢遊歩道等の歩道上でみつけることができます。他にもホウキタケやソウメンタケ等の面白い形のキノコが発生しています。
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2016年08月20日

ムニンセンニンソウ

RIMG7413ムニンセンニンソウ.jpg8月に入ってから、山を歩いていてふと甘い香りに気付くことがあります。蜂蜜のような心地よい甘い香りです。辺りを見回すと、大抵この花があります。清楚な白い蔓性の植物「ムニンセンニンソウ」は、環境省のレッドリストの絶滅危惧U類に区分される小笠原諸島の固有種です。白く花びらのように見えるのは萼片だそうで、乳房山の登山道にも白い花びらのように沢山落ちているのでみつけやすいと思います。車で北村に向かう途中の、桑ノ木山付近の落石防止用のネットに絡んで咲いているものもあります。このところ台風続きですが、母島から遠く離れて台風が通過してくれているので、今のところ当分花が楽しめそうです。
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2016年08月02日

北港

IMG_4559北港.jpg毎日暑い日が続きますが、こんな時はスノーケリングが最高です。母島観光協会には「小笠原母島スノーケリングブック」というマップが用意されていて、このマップでは母島で人気の10カ所のスノーケリングポイントを紹介しています。画像は、母島の北部に位置する「北港」を東山遊歩道からみた様子ですが、北港は細長い入り江になっていて、入江の両側にはみごとなサンゴ礁が広がり、中央は砂地という変化にとんだ水中景観になっています。また、アオウミガメと泳げるポイントとしても人気があります。北港にはバイクや車でアクセスでき、駐車場からは徒歩1分ほどで海岸です。ただし、内地の観光地のように自動販売機やショップはないので飲み物や食べ物等を用意して行った方がいいです。また、携帯電話も圏外なので(近くに衛星公衆電話は有り)無理はしないで安全なスノーケリングを心がけてくださいね。屋根付きの休憩所もあるので、泳いだあとに昼寝したり読書したりと、一日かけて楽しめる場所です。
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2016年07月07日

タマナの花

DSCN3023テリハボク.jpg 母島の沖港周辺を歩いていると、周辺の木々に比べ群を抜いて大きな木を目にすることがあると思います。樹肌はひび割れてゴツゴツしていて、そう、まるで歌舞伎揚げせんべいのような幹肌をした木です。小笠原諸島では「タマナ」と呼ばれ「玉名」と当て字されている「テリハボク」ですが、島名の「タマナ」はハワイ語で同じ木をtamaniと呼ぶことに由来するそうです。集落内でタマナの大木が多いのは、土地の境界を示す木として植えられたことや、人が生まれたときの記念樹として植えられたことなどから、長年伐採されずに残ったためです。防風林として植樹もされていて、海岸林にはタマナばかりの一帯がみられます。ちょうど今が花期で、白い花が満開に咲いて見ごたえがあります。
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2016年06月12日

オガサワラクマバチ

IMG_5623オガサワラクマバチ.jpg 例年では梅雨シーズンで、雨が多い母島ですが、今年は曇り〜晴れの日が続いています。一昨日くらいからまとまった雨があり、森の動植物もほっと一息ついているようです。この時期、森や集落を歩いていると耳元で「ブーン」という大きな羽音で驚くことが多いのではと思います。音の正体は「オガサワラクマバチ」の羽音です。色々な花に訪花しますが、写真を撮りやすいのが南進線の「万年青橋」の上からです。ムニンヒメツバキを見ていると沢山のオガサワラクマバチが来ていると思います。迫力がある羽音ですが、刺されることはまずないので安心してください。写真はオオバナセンダングサに訪花している♂で全体に金色の毛があります。♀は全体が黒っぽい色をしていて、♀を見かけることのほうが多いです。
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2016年05月29日

北進線の赤い花と白い花

IMG_5509ヒギリ.jpg母島の沖港の漁協売店前あたりを起点として、北に延びる道路を「北進道」南に延びる道路を「南進線」とよんでいますが、北進線を北港に向かう途中の庚申塚あたりから、赤い花をつけた低木が目立ちます。クレロデンドロム属のヒギリですが、インド原産で日本には江戸時代に入ってきたそうです。漢字で書くと「緋桐」と書くそうで、赤い花の色と桐に似た葉の形が由来になっています。また、北進線では白い花も見頃を迎え、一際目をひきます。小笠原諸島の固有植物でヒメツバキ属のムニンヒメツバキ(ヒメツバキ)です。雨が降った翌日には道路にも沢山の白い花が落ちていて花の絨毯のようになっています。
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2016年05月23日

最大級のチビ

IMG_5423.jpg晴れの日が続き嬉しい連休でしたが、5月中旬になっても晴れ続きで「いつになったら梅雨になるのだろう?」と心配な気持ちになっていたところ、どうやら梅雨入りしたような母島です。森は乾燥してカラカラでしたから「恵みの雨」のとおり植物やカタツムリや昆虫や鳥にとっても嬉しい雨です。さて、先日のガイド中に足元から視線を感じて、ふと見下ろすと小さなものが動いていました。「踏まないで〜。」とチビクワガタは精一杯の気持ちで私に念力を送っていたのでしょう。体長2pほどの小さな昆虫で小笠原の固有種「オガサワラチビクワガタ」ですが、普段は朽木の中で生活しています。とても小さくて驚く程ですが、世界のチビクワガタの仲間の中では最大級なのだそうです。
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2016年05月10日

エコツーカフェ

IMG_8004蓬莱根 サンゴの花畑.jpg ゴールデンウィーク中の母島はお天気もまずまずで、曜日の並びと「おがさわら丸」の出航日がうまくマッチしたため、沢山の方にご来島頂けたようです。ご来島頂きました皆様、遠いところ本当にありがとうございました!ところで、これからの小笠原の旅行が大きく変化しそうです。7月に定期船「おがさわら丸」と「ははじま丸」が新船になり、小笠原の滞在時間が長くなることで「あともう少し時間があったら。」という今までの不満が解消されそうです。そんな7月以降の小笠原での過ごし方について、最新の小笠原情報満載のイベントがあります。日本エコツーリズム協会主催の「エコツーカフェ」です。
http://www.ecotourism.gr.jp/index.php/events/cafe/ 美味しいお食事や飲み物も用意されているようですよ!是非ご検討ください。
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2016年04月24日

衣替え

DSCN2523ムナグロ.jpg 4月下旬の母島は晴れた日には真夏のように暑くなります。島の子どもたちは楽しそうに海で泳ぐ日も多くなりました。服装もノースリーブのワンピースの女の子やランニングシャツの男の子も多く、島の子どもたちはすでに夏服です。3月頃から旅鳥が多い母島ですが、今も脇浜なぎさ公園には何種類かの旅鳥がやってきています。ツバメチドリ、ムナグロ、ダイゼン、オオメダイチドリなど。冬羽から夏羽に変わる途中の鳥も多く、鳥たちも衣替えの季節なのだなぁ、と見入ってしまいました。
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2016年04月06日

ケゼニゴケ

IMG_5181ケゼニゴケ胞子体 (4).jpg 最近の母島ですが、4月は海水温と気温の差が大きい季節で、そのため霧が発生しやすくなっています。今日も乳房山にうっすらと霧がかかっています。そんな霧が多い季節は、山からの眺望はやや残念な感じですが、シダやコケがもっとも美しい季節ともいえます。先日、母島では少ないゼニゴケの仲間の「ケゼニゴケ」に胞子体がたくさんできているのを見かけました。受精したあとなのか雌器托が長く伸びています。受精していないときは雌器托は短いそうですが、長く伸びた雌木托には仮根がたくさん生えていて、ゼニゴケでは仮根を伝ってきた精子が造卵器に到達して受精することもあるそうです。この時期、コケやシダに胞子体がついたものが多く、それぞれ形が違うのが面白いなぁ、と思って見入ってしまいます。
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2016年03月17日

シマウツボ

IMG_5056シマウツボ.jpg 3月に入ってから、夏のように暑い日や北東風が冷たい日などがあり、内地同様に安定しない天候の日が多い母島ですが、そんな中で春真っ盛りだなぁと思わせてくてるのが植物たちの開花です。乳房山で今見頃なのがシマウツボという固有植物ですが、葉緑素を持たず無葉の植物でユニークな形をしています。鮮やかな黄色が薄暗い林内では際立って目立つので、乳房山に行かれるときには是非ごらんください。その他、乳房山ではシマギョクシンカ、シャリンバイ、ヒメツバキ、テリハハマボウ、セイロンベンケイ等も開花中です。また、集落ではカエンボクの花が満開です。カエンボクは樹高が高い木なので、遠くからも目立ちます。集落で植物を観察するためのマップも母島観光協会に用意されているので、お花を楽しみながら歩いてみてください。
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2016年02月23日

トラツグミ

DSCN2023トラツグミ.jpg 母島も春を感じる季節になりました。メグロの若鳥が群れで見られるようになり、繁殖のお相手をさがしているようです。また、早朝の森から、少し悲しげな「ヒー」「ホー」という鳴き声が聞こえてくるようになりました。集落内ではあまりみかけることがない鳥ですが、トラツグミです。地上でミミズや昆虫やカタツムリ等を食べるといわれています。そのため、茶系統の保護色の羽で少しみつけにくいかもしれません。年間とおしてみられる鳥ですが、小笠原では戦前はこの鳥の記録がないそうで、戦後に小笠原の留鳥になったようです。春先は個体数が少し増えるようで、季節的に移入してきているのではと思っています。母島の北へ向かう北進線(ほくしんせん)を車で走っていると、低く飛んで道を横切って行きます。車やバイクのかたは、鳥にもやさしい気持ちでゆっくり走ってくださいね。
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2016年02月07日

新々町

IMG_2096アゼリアと新々町の看板.jpg 2月と言っても外の気温は23℃くらいある日も多く、暖かい母島です。集落にはアゼリア(ツツジ科の植物)も咲き、その一角がとても華やかな感じになっています。アゼリアのすぐ横にある柱をみると「新々町」と書かれていて、戦前にその一帯がそう呼ばれていたことが分ります。現在は「元地」という字名がついている沖港周辺ですが、戦前は「沖村」とよばれていて、その中に「新々町」のほか「新町」「剣下町」「左町」などの町名が付いていました。村の中に町があるのはなんだか面白いですね。あちこちに旧町名を記した柱があるので、全部でいくつあるか集落を歩きながら探してみてください。
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2016年01月12日

乳房山の開花状況

RIMG4961シャリンバイ.jpg 先日は大寒でしたが、今年の母島の冬は例年より暖かく、島の人たちの挨拶も「今年の冬は暖かいねー。」です。亜熱帯の母島ですが、寒い時期には早朝の気温が9℃くらいになることもありますが、今年はせいぜい寒くても17℃といったところです。そのせいか、乳房山でも3月頃が見頃のシマギョクシンカが先月頃から早々と咲きだし、シャリンバイは尾根筋では八分咲きです。その他、蕾から開花までの期間がとても長い(半年くらい蕾)ハザクラキブシ、ほのかな芳香がするムニンネズミモチ、目立たない可憐な黄色い花をつけるムニンアオガンピなども沢山の花をつけています。休憩所から眼下の海を見渡すとクジラのブリーチングがみられ、素敵な山歩きが楽しめます。
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2015年12月22日

思い草

IMG_3954ナンバンギセル.jpg 母島も3日程前からやっと寒さを感じるようになり、冬になった気がしています。先日、乳房山を歩いていたらこんな植物が目に入りました。ハマウツボ科の寄生植物で「ナンバンギセル」ですが、葉緑素を持たず光合成をしないで他の植物に寄生して生育する植物です。 イネ科やカヤツリグサ科の植物に寄生することが多いそうで、母島ではオガサワラススキの群落でよく見かけます。地面からニョッキリと葉もなく茎が伸びる姿がとてもユニークです。万葉集や古今和歌集などには「思い草」の名前で登場しています。「道の辺の尾花が下の思い草今更さらに何をか思はむ」「野辺見れば尾花がもとの思い草枯れゆく冬になりぞしにける」など、尾花(ススキ)とセットになって登場していることに、昔の人の観察眼の鋭さを感じてしまいました。
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