
旅行中の楽しみに地元の料理を食べることは大きな目的のひとつと思いますが、料理のあしらいに内地では見慣れない葉っぱが使われていたことがなかったでしょうか。小笠原では「ハゴロモ」とよばれていますが、ウコギ科ポリシャス属フルティコサとして図鑑に掲載されている植物です。インドからポリネシアなどの南国に分布する植物で、若葉に芳香があり私は天ぷらにして食べたことがありますが、ほろ苦く大人の味でした。母島では庭先に植えている人も多く、挿し木や水耕栽培で簡単に増やすことができます。日本には明治期に入ってきたようですが、タイワンモミジやホソバアラリア等ともよばれています。