
早朝の前浜を歩いていたところ、ココヤシの根元付近をヒシクイが歩いていました。この鳥は母島の留鳥ではなく渡り鳥で、先月、もしかしたら10月末くらいから母島で見かけています。水鳥で沼や湿地や水田等に生息し、とても警戒心が強い鳥なのだそうですが、このヒシクイはとても人馴れしている感じで、全く人から逃げようとしません。初めて見かけた頃は、渡りで体力を使い果たして疲れているから逃げないのか?と思っていましたが、どうやらそうではなさそうです。水辺の草本類や稲穂がない母島では、餌になるものがなくやがて弱ってしまうのではと心配していましたが、観察してみると今日はセンニチノゲイトウやシマニシキソウやイヌビエなどを食べているので、母島にあるもので凌いでいるようです。肉付きもよく弱ってもいない様子なので、体力を蓄え春になったらまた旅して北へ戻って行かれるのでは?とちょっとホッとしているところです。