
台風17号は久々の小笠原コースでしたが、最小限の被害で済んだようでホッとしているところです。画像は母島で開花中のオオバシマムラサキ(固有種)と天然記念物のオガサワラクマバチ(固有種)ですが、台風前のよく晴れた日にオオバシマムラサキをさかんに訪れていました。小笠原には10種類の在来ハナバチがいるそうですが、9種が固有種で多くは小型のハナバチです。小笠原の在来植物の6割は白い花で比較的小さな花を付けるものが多く、小型のハナバチはそれらで蜜を集め木の材や草の茎の空洞部分に巣を作ります。このオガサワラクマバチは大型で木の材などに巣を作りますが、新しく作った巣の下にはおが屑状になった木の粉が落ちていることに気づきます。大きな羽音がするので怖く感じますが、とてもおとなしいハチで人への被害はほとんどありません。