ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2022年11月17日

ガイドの日記帳 乳房山開花情報

20221117P1200871ハハジマカナガサノキ.jpg母島の秋も深まり、森山歩きに最適な季節になりました。乳房山の登山道では、テリハハマボウ・ムニンシュスラン・テイカカズラなどが開花中で、足元を見るとテリハボクやタコノキ、ヤロード、シマホルトノキの実などが落ちています。ときおり風が吹くとふっと漂ってくる甘い香りにオガサワラグミが開花しているのを感じ、もうすぐ母島の冬がやってきて乳房山からザトウクジラがみられることが楽しみです。画像は固有植物のハハジマハナガサノキの実です。土偶の顔のような面白い形をしていいますね!この植物の仲間は熱帯地域に80種類もあるそうです。蔓性植物で他の樹木にからみついて実が付いていますので探してみてください。
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2022年11月02日

ガイドの日記帳 ムロアジ

20221102ムロアジ.jpg10月末から何度か大雨に見舞われている母島ですが、こうして少しづつ秋の終わりに向かっているのを感じます。亜熱帯の常夏の島と謳われるものの、住んでいる者ならではの季節感があり、そのひとつがムロアジです。この季節のムロアジは丸々と太っていて、脂ののりもよく内地の感覚でいうと秋のサンマさながらです。小笠原の魚の刺身の食べ方でかかせないのが小粒の青唐辛子ですが、醤油皿に乗せた青唐辛子を箸で崩しながら、ムロアジの刺身を頬張る至福のひととき、そこに母島の秋を感じます。昭和の時代には棒受け網漁で沢山のムロアジが捕獲され、母島でもクサヤ作りがおこなわれていましたが、平成の始めにクサヤ作りも終わり、先日漁協売店で久々にムロアジの販売を見たときには懐かしさを感じました。味噌と一緒にたたきにしてもとても美味しいです。ご旅行の際に夕食で提供されたらラッキーと思ってくださいね。
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