ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2022年09月29日

ガイドの日記帳 小笠原のハナバチ

オガサワラクマバチ.jpg台風17号は久々の小笠原コースでしたが、最小限の被害で済んだようでホッとしているところです。画像は母島で開花中のオオバシマムラサキ(固有種)と天然記念物のオガサワラクマバチ(固有種)ですが、台風前のよく晴れた日にオオバシマムラサキをさかんに訪れていました。小笠原には10種類の在来ハナバチがいるそうですが、9種が固有種で多くは小型のハナバチです。小笠原の在来植物の6割は白い花で比較的小さな花を付けるものが多く、小型のハナバチはそれらで蜜を集め木の材や草の茎の空洞部分に巣を作ります。このオガサワラクマバチは大型で木の材などに巣を作りますが、新しく作った巣の下にはおが屑状になった木の粉が落ちていることに気づきます。大きな羽音がするので怖く感じますが、とてもおとなしいハチで人への被害はほとんどありません。
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2022年09月11日

ガイドの日記帳 ヤツガシラ

20220911ヤツガシラ.jpg9月になり朝夕はやっと涼しい風が吹くようになり過ごしやすくなってきました。台風11号の影響で風が強い日が続いた後に、母島に珍しい鳥が飛来しました。ゼブラ模様の個性的な体色の旅鳥・ヤツガシラです。母島では2〜3月頃に見かける印象がありますが、場所によっては夏鳥だそうです。広い草地で夢中になって何かを食べているので、双眼鏡で確認したところ外来種のトカゲのグリーンアノールを食べていました。また何日かして同じ場所に行ってみたところ、穴の中に頭部を突っ込み昆虫かミミズ等を食べているような様子でした。台風の強風は困りものですが、そうした後にこのような珍しい鳥を見ることができるのは楽しみの一つです。
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