
母島も春を感じる季節になりました。メグロの若鳥が群れで見られるようになり、繁殖のお相手をさがしているようです。また、早朝の森から、少し悲しげな「ヒー」「ホー」という鳴き声が聞こえてくるようになりました。集落内ではあまりみかけることがない鳥ですが、トラツグミです。地上でミミズや昆虫やカタツムリ等を食べるといわれています。そのため、茶系統の保護色の羽で少しみつけにくいかもしれません。年間とおしてみられる鳥ですが、小笠原では戦前はこの鳥の記録がないそうで、戦後に小笠原の留鳥になったようです。春先は個体数が少し増えるようで、季節的に移入してきているのではと思っています。母島の北へ向かう北進線(ほくしんせん)を車で走っていると、低く飛んで道を横切って行きます。車やバイクのかたは、鳥にもやさしい気持ちでゆっくり走ってくださいね。