ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2019年05月23日

擂鉢休憩所

IMG_4216南崎擂鉢.jpg大型連休後半から雨が降る日が増えた母島です。母島南部の「南崎遊歩道」は往復約4qのハイキングコースですが、遊歩道というと上高地の大正池のあたりの木道のようなイメージを持つかたが多いと思いますが、南崎遊歩道は赤土の路面で階段あり梯子ありのコースです。観光のかたから「遊歩道って書いてあるけどジャングルですね!」と言われることも多く、4qも歩くことですし、5〜6月の雨後で路面がぬかるんでいる時は滑りにくいシューズがいいのではと思います。南崎遊歩道には水はけが悪い場所もあり、所々に近自然工法による木道なども設置してあります。擂鉢休憩所も、雨後は水が溜まり休憩できない場所でしたが、都レンジャーの皆さんが木道を設置してくださいました。利用者が多く休憩する地点なので助かります。ありがとうございました!
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2019年05月14日

ツブカラカサタケ

DSCN6920ツブカラカサタケ.jpg 最近雨の日が多く、森・山でも色々な種類のキノコを目にしますが、集落内の芝生にこんなキノコが生えていたら食べないでください。カラカサタケ属のキノコですが、消化器系の食毒があり、食べると下痢や嘔吐等の症状がでるものが多いようです。食用になり美味しいとされるカラカサタケの仲間もありますが、見極めが難しいです。そうそう、光るキノコのグリーンペペもやっとチラホラ見かけるようになりました。グリーンペペが群生するのももうすぐ?楽しみですね。この他にもこれから色々なキノコが発生するシーズンですが、色や形を見て楽しむのが無難かも知れません。

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2019年05月09日

乳房山の開花状況

IMG_4026シマギョクシンカ.jpg 大型連休も終わり、母島は雨季に入ったようです。毎日たくさんの雨が降り、貯水率が下がっていた乳房ダムも昨日は84%になったそうで一安心です。しっとりとした森・山では、カタツムリを以前のようにまた見かけるようになりました。そんな母島の乳房山は植物の開花シーズンを迎えています。先日見かけたものでは、シマギョクシンカ、ムニンモチ、シマザクラ、テリハハマボウ等の固有植物の他、テイカカズラ、ヤナギバモクマオウ、セイロンベンケイなどが開花していました。画像のシマギョクシンカは特によい香りがするので、見かけたら香りを確かめてみてください。この他、オオバシロテツやヒメツバキも蕾を付けており、来月頃には様々な種類の花を楽しめると思います。雨が降りやすい季節なので、森・山の散策にはレインウエアをお忘れなくご用意ください。

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2019年03月28日

コーヒーの花

P1040288コーヒーの花.jpg 日本各地から桜の花だよりが寄せられる季節となりましたが、母島のフルーツロードではコーヒーの花が花盛りです。コーヒーはアカネ科の3〜4mの低木ですが、花には芳香があり近づくと心地よい爽やかな香りが漂ってきます。小笠原へコーヒーがやってきたのは明治時代にさかのぼり、母島でも明治時代には無償で苗が配られたようです。フルーツロードではコーヒーの花のほか、赤く熟したコーヒーの実が付いている木もあるので、のんびり散策しながら探してみてください。コーヒーの近くにはナンヨウサクラとも呼ばれる赤い花が咲いています。また、シャシャップやジャックフルーツやピタンガなど珍しい果物も実っています。
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2019年03月05日

ホエールウォッチング

IMG_5137スパイホップ.jpg 母島で企画としてのホエールウォッチングが初めて開催されたのが 1988年のことですが、翌年から事業化されそれからザトウクジラが見られる島として沢山のお客様が小笠原諸島にいらっしゃるようになりました。母島は海のツアーの業者が少ないため、ザトウクジラものんびり母島周辺を回遊しているようで、沖港を出発してすぐの地点でウォッチングが楽しめます。3月3日はOWA母島支部主催で島民ホエールウォッチングが開催され、沢山のザトウクジラに出会うことができました。画像はスパイホップという行動で、海面からザトウクジラが顔をだし周辺を見渡しているこころです。背景に陸が映っていますが、こんなに陸から近いところでクジラが見られるのが母島のホエールウォッチングの特徴です。ザトウクジラに会いに母島に是非ご来島ください!
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2019年02月15日

2月の乳房山情報

P1030698乳房ダム水位.jpg 相変わらず少雨傾向の母島ですが、昨日は久々に雨が降りました。でも、乳房ダムの貯水量は54%とのことでダムに溜まるほどは降らなかったようです。さて、乳房山ですが登山道の改修工事によって古くなった階段の丸太材が新しい角材に交換され、とても歩きやすくなりました。重い資材の荷揚げや歩道整備には作業される方々にいつも心から感謝しています。以前道迷いが発生した箇所にも道標が取り付けられて、来島される観光の方々も安心して歩ける登山道になってきました。また、景観をよくするための外来種の伐採が行われたことで、第一休憩所からは乳房ダムがよく見えるようになりました。2月になりザトウクジラの頭数も増えてきたので、登山道からもホエールウォッチングが楽しめます。是非、乳房山に登ってみてください。
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2019年01月10日

オガサワラチビクワガタ

IMG_3637オガサワラチビクワガタ.jpg先日、ツアー中に足元でじっとしている小さな虫に気づきました。ほんとうに道の真ん中で、もう少しで踏んでしまいそうでしたが、久々のオガサワラチビクワガタでした。晩秋から冬にかけてこうして偶然見かけることがありますが、いつもは朽木の中にいるのでまず目にすることはありません。世界にはチビクワガタの仲間が300種類くらいいるそうですが、だいたいが1pくらいの小さなもので、その仲間の中ではオガサワラチビクワガタは大きくなるほうなのだそうです。そしてメスとオスは外見では区別がつきにくいそうです。 大きくても1.5p〜2pくらい。踏んでしまわないように注意深く歩こうと思います。
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2018年12月07日

オガサワラグミ

DSC04731オガサワラグミ.jpg 12月に入り、また暖かい日が続いています。空も海もとても青くて、体を動かすのも気持ちよく、母島に住んでいて良かったと思うのが今頃の季節です。先日から母島の山を歩いていると、ふとした瞬間に甘い花の香りを感じるようになりました。昨日は写真を撮るのにちょうどよい高さにオガサワラグミが満開に咲いていているのを見かけました。オガサワググミはつる性の低木で、ややクリーム色がかった花弁のように見えるのは萼片です。3月頃に小指の先ほどの楕円形で赤褐色の実を付けます。実はタンニンが多いのか渋く、たまに甘い実に当たるとすごく嬉しい気持ちになります。今年の月頃はアカガシラカラスバトがこの実をよく食べていました。この冬〜春にかけては実も豊作になりそうで、鳥たちも嬉しいことと思います。

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