ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2018年10月25日

オガサワラヒヨドリ

DSCN8675オガサワラヒヨドリ.jpg 10月の上旬まで鳴き声が聞かれたオガサワラゼミも静かになり、秋の気配が濃くなってきた母島です。桑ノ木山周辺ではムニンシュスランの花が見頃になっていて、私は植物の花で秋を感じていますが、鳥の鳴き声で秋を感じる島民もいます。ガジュマルの実に群れているオガサワラヒヨドリの騒がしい声で、内地の熟した柿に集まるヒヨドリを思い出すそうです。画像のオガサワラヒヨドリですが、小笠原群島の固有亜種で、DNA分析によると八重山諸島のヒヨドリを起源としているそうです。また、小笠原の火山列島にはハシブトヒヨドリという別亜種もいて、こちらは本州または伊豆諸島を起源としているとのことです。島に定着してから移動性が低下して別亜種となったのではということですが、移動性が高いヒヨドリにどんなドラマがあったのか、興味深いですね。 
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2018年10月02日

オガサワラゼミ

DSCN8479オガサワラゼミ.jpg 台風の影響があった8月に比べ、9月は雨が少なく暑い日が多かった気がします。9月上旬からは母島の森・山ではこのオガサワラゼミの鳴き声が賑やかでした。上手い具合に保護色になっていて、鳴き声はするのに見つけにくく、見つけてもすぐに逃げられてしまうオガサワラゼミですが、羽化したばかりのセミや雌のセミは写真が撮りやすいことに気が付きました。透明な羽が美しい小型のセミです。ちなみに天然記念物のセミなので、昆虫採集は厳禁です。
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2018年09月14日

乳房山の開花状況

IMG_2815ムニンセンニンソウ.jpg 台風の接近が多かった8月とはうって変わって、9月は夏が戻ってきたような暑い日が続いています。そんな母島ですが、森・山の植物は敏感に季節を察知して、秋に開花する植物が可憐な花を付けています。画像のムニンセンニンソウは、8月〜10月頃に開花するキンポウゲ科の固有植物ですが、乳房山や都道北進線沿いの各所で開花中です。漢字で書くと無人仙人草ですが、花が終わると白い仙人の髭のような痩果を付けます。この他には、シマザクラ、ナンバンギセル、ハハジマノボタン、テリハハマボウ、ムニンヒメツバキ等が開花中で、母島列島の固有種のワダンノキは蕾が多数付いていて、今月末から来月頃に見頃になりそうです。まだ暑い日が続くので、水分は多めに持参して乳房山を楽しんでください。
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2018年08月14日

ワダンノキ

IMG_2631ワダンノキ.jpg 台風の影響で翻弄される8月ですが、森・山の植物は季節を敏感に感じ取っているようです。曇りの日が多く例年よりやや涼しい乳房山では秋に開花する植物が少し早めに咲きだしました。ワダンノキはキク科の固有植物で、母島列島の雲霧林に生育する低木の樹木です。雌雄異株(しゆういしゅ)の植物で、雄株と雌株に性分化しています。海洋島では強い子孫を残すために自家受粉(同じ個体の中で受粉すること)を避け、他家受粉(違う個体と受粉すること)により遺伝子の多様性を持たせるために性分化した植物が多いということです。画像はワダンノキの雄株の花ですが、いつでも送粉可能なように先に雄株の花が咲くようです。このあと雌株の花が咲きだします。
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2018年07月31日

スノーケリングポイント

IMG_2242ハハジマノボタン6弁.jpg 夏休みに入り、母島に来島される観光のかたも家族旅行の方々が増えてきました。美しい母島の海で泳ぐのを楽しみに来島される方も多く、お勧めのスノーケリングポイントの質問を度々頂きます。経験や移動手段によってもお勧めの場所は違いますが、お子さんを含む家族連れのかたには「脇浜なぎさ公園」をお勧めしています。遠浅の砂浜の海岸で、シャワー施設とトイレや日よけの休憩所、芝生の広場に遊具もあり、宿泊施設から徒歩でも行かれます。スノーケリング経験がある大人のかたには、御幸之浜をお勧めしています。宿泊施設から徒歩で20〜30分、バイクなら5分くらいの場所で、周辺は世界自然遺産の海域地域でサンゴ礁が見事です。今日は御幸之浜で久々に泳いできましたが、アオリイカの子どもが50匹くらいで群れて泳いでいて可愛かったです。単独でのスノーケリングは緊急時に危険なので、複数の人と行くのをお勧めしています。
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2018年07月05日

ハハジマノボタン

IMG_2242ハハジマノボタン6弁.jpg 7月になり、母島も本格的な夏を感じています。日差しはもちろんですが、海の色も山の色も冴え冴えとして、母島が一番美しい季節を迎えたなぁ、と思いながら暮らしています。乳房山でも、固有植物の花が続々と開花していて、母島列島の固有種のハハジマノボタンも標高300m付近の雲霧帯(霧がかかりやすい地帯)で開花中です。ほとんどのハハジマノボタンは五弁の花ですが、時々六弁や四弁のハハジマノボタンが混ざって咲いていて、「四つ葉のクローバー」ではありませんが、みつけるとなんだか幸せな気持ちになります。気温が高い時期なので、多めの飲み物を用意して乳房山登山を楽しんでください。
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2018年06月09日

シマクマタケラン

IMG_2036シマクマタケラン.jpg一週間くらい前から開花を楽しみにしていた「シマクマタケラン」が咲きだしました。シマクマタケランはショウガ科の固有植物で、本州等の近縁種にはアオノクマタケランがあります。葉は、集落内で見かけるゲットウにも少し似ていて、観光のかたはミョウガの葉に似ていると言われることが多いです。シマクマタケランは乳房山や石門等の登山道脇で見かけますが、昨日は花の周辺を天然記念物のオガサワラクマバチが飛んでいて、ハチも開花を待っていたのだなぁ、今年は蕾が多いのでこれから長く開花してくれるといいな、と思っていました。ところが、台風5号が小笠原方面に向かってきています。草丈が高いシマクマタケランは風にあおられると倒れやすく心配です。母島の水不足は一気に解決しそうですが、集落や畑等にも風による被害がないことを願っています。
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2018年06月05日

日の出ポイント

DSCN7018日の出.jpg昨日は早起きして東港に行ってみました。夏の時期、東港展望台からは日の出が綺麗に見えるので、もうその時期かな?と確認に行ったわけです。思った通りの角度で、水平線から昇る朝日を見ることができました。東台の先端に位置する臥牛角(がじゅうかく)のシルエットも入り、なかなかフォトジェニックな写真が撮れました。その後は北港に行って、持参したお弁当とコーヒーで朝食。北港の休憩所で涼しい朝の風に吹かれて、のんびり海を眺めなが素敵な朝食タイムが過ぎていきました。レンタルバイクかレンタカーを借りることができれば、こんな旅の思い出も素敵なのではと思います。ちなみに、今の時期の日の出は4時36分。南東の島の朝は超早いですね!

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