ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2016年08月20日

ムニンセンニンソウ

RIMG7413ムニンセンニンソウ.jpg8月に入ってから、山を歩いていてふと甘い香りに気付くことがあります。蜂蜜のような心地よい甘い香りです。辺りを見回すと、大抵この花があります。清楚な白い蔓性の植物「ムニンセンニンソウ」は、環境省のレッドリストの絶滅危惧U類に区分される小笠原諸島の固有種です。白く花びらのように見えるのは萼片だそうで、乳房山の登山道にも白い花びらのように沢山落ちているのでみつけやすいと思います。車で北村に向かう途中の、桑ノ木山付近の落石防止用のネットに絡んで咲いているものもあります。このところ台風続きですが、母島から遠く離れて台風が通過してくれているので、今のところ当分花が楽しめそうです。
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2016年08月02日

北港

IMG_4559北港.jpg毎日暑い日が続きますが、こんな時はスノーケリングが最高です。母島観光協会には「小笠原母島スノーケリングブック」というマップが用意されていて、このマップでは母島で人気の10カ所のスノーケリングポイントを紹介しています。画像は、母島の北部に位置する「北港」を東山遊歩道からみた様子ですが、北港は細長い入り江になっていて、入江の両側にはみごとなサンゴ礁が広がり、中央は砂地という変化にとんだ水中景観になっています。また、アオウミガメと泳げるポイントとしても人気があります。北港にはバイクや車でアクセスでき、駐車場からは徒歩1分ほどで海岸です。ただし、内地の観光地のように自動販売機やショップはないので飲み物や食べ物等を用意して行った方がいいです。また、携帯電話も圏外なので(近くに衛星公衆電話は有り)無理はしないで安全なスノーケリングを心がけてくださいね。屋根付きの休憩所もあるので、泳いだあとに昼寝したり読書したりと、一日かけて楽しめる場所です。
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2016年07月07日

タマナの花

DSCN3023テリハボク.jpg 母島の沖港周辺を歩いていると、周辺の木々に比べ群を抜いて大きな木を目にすることがあると思います。樹肌はひび割れてゴツゴツしていて、そう、まるで歌舞伎揚げせんべいのような幹肌をした木です。小笠原諸島では「タマナ」と呼ばれ「玉名」と当て字されている「テリハボク」ですが、島名の「タマナ」はハワイ語で同じ木をtamaniと呼ぶことに由来するそうです。集落内でタマナの大木が多いのは、土地の境界を示す木として植えられたことや、人が生まれたときの記念樹として植えられたことなどから、長年伐採されずに残ったためです。防風林として植樹もされていて、海岸林にはタマナばかりの一帯がみられます。ちょうど今が花期で、白い花が満開に咲いて見ごたえがあります。
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2016年06月12日

オガサワラクマバチ

IMG_5623オガサワラクマバチ.jpg 例年では梅雨シーズンで、雨が多い母島ですが、今年は曇り〜晴れの日が続いています。一昨日くらいからまとまった雨があり、森の動植物もほっと一息ついているようです。この時期、森や集落を歩いていると耳元で「ブーン」という大きな羽音で驚くことが多いのではと思います。音の正体は「オガサワラクマバチ」の羽音です。色々な花に訪花しますが、写真を撮りやすいのが南進線の「万年青橋」の上からです。ムニンヒメツバキを見ていると沢山のオガサワラクマバチが来ていると思います。迫力がある羽音ですが、刺されることはまずないので安心してください。写真はオオバナセンダングサに訪花している♂で全体に金色の毛があります。♀は全体が黒っぽい色をしていて、♀を見かけることのほうが多いです。
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2016年05月29日

北進線の赤い花と白い花

IMG_5509ヒギリ.jpg母島の沖港の漁協売店前あたりを起点として、北に延びる道路を「北進道」南に延びる道路を「南進線」とよんでいますが、北進線を北港に向かう途中の庚申塚あたりから、赤い花をつけた低木が目立ちます。クレロデンドロム属のヒギリですが、インド原産で日本には江戸時代に入ってきたそうです。漢字で書くと「緋桐」と書くそうで、赤い花の色と桐に似た葉の形が由来になっています。また、北進線では白い花も見頃を迎え、一際目をひきます。小笠原諸島の固有植物でヒメツバキ属のムニンヒメツバキ(ヒメツバキ)です。雨が降った翌日には道路にも沢山の白い花が落ちていて花の絨毯のようになっています。
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2016年05月23日

最大級のチビ

IMG_5423.jpg晴れの日が続き嬉しい連休でしたが、5月中旬になっても晴れ続きで「いつになったら梅雨になるのだろう?」と心配な気持ちになっていたところ、どうやら梅雨入りしたような母島です。森は乾燥してカラカラでしたから「恵みの雨」のとおり植物やカタツムリや昆虫や鳥にとっても嬉しい雨です。さて、先日のガイド中に足元から視線を感じて、ふと見下ろすと小さなものが動いていました。「踏まないで〜。」とチビクワガタは精一杯の気持ちで私に念力を送っていたのでしょう。体長2pほどの小さな昆虫で小笠原の固有種「オガサワラチビクワガタ」ですが、普段は朽木の中で生活しています。とても小さくて驚く程ですが、世界のチビクワガタの仲間の中では最大級なのだそうです。
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2016年05月10日

エコツーカフェ

IMG_8004蓬莱根 サンゴの花畑.jpg ゴールデンウィーク中の母島はお天気もまずまずで、曜日の並びと「おがさわら丸」の出航日がうまくマッチしたため、沢山の方にご来島頂けたようです。ご来島頂きました皆様、遠いところ本当にありがとうございました!ところで、これからの小笠原の旅行が大きく変化しそうです。7月に定期船「おがさわら丸」と「ははじま丸」が新船になり、小笠原の滞在時間が長くなることで「あともう少し時間があったら。」という今までの不満が解消されそうです。そんな7月以降の小笠原での過ごし方について、最新の小笠原情報満載のイベントがあります。日本エコツーリズム協会主催の「エコツーカフェ」です。
http://www.ecotourism.gr.jp/index.php/events/cafe/ 美味しいお食事や飲み物も用意されているようですよ!是非ご検討ください。
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2016年04月24日

衣替え

DSCN2523ムナグロ.jpg 4月下旬の母島は晴れた日には真夏のように暑くなります。島の子どもたちは楽しそうに海で泳ぐ日も多くなりました。服装もノースリーブのワンピースの女の子やランニングシャツの男の子も多く、島の子どもたちはすでに夏服です。3月頃から旅鳥が多い母島ですが、今も脇浜なぎさ公園には何種類かの旅鳥がやってきています。ツバメチドリ、ムナグロ、ダイゼン、オオメダイチドリなど。冬羽から夏羽に変わる途中の鳥も多く、鳥たちも衣替えの季節なのだなぁ、と見入ってしまいました。
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