ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2021年01月18日

ガイドの日記帳  森の癒し効果

IMG_2334シマオオタニワタリ (2).jpg最近読んだジャーナルに「森の癒し効果」について生理的・心理的効果の差異をまとめたものがあり、面白かったので紹介します。身近な緑地として、マテバシイ林とクロマツ林・海岸等を散策して、ストレスホルモンの変化や景観から受ける印象を評価した調査の結果でしたが、都市公園との散策に比べてどの森林にも気分をリラックスさせ緊張を和らげる効果があるものの、暗く閉鎖的なマテバシイ林より、クロマツ林と海岸のほうがストレスホルモンも低下し、生理的にリラックスするという調査結果でした。これを読みながら、母島の大型シダの森ではどんな結果がでるだろう?と試してみたい気持ちになりました。



posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月04日

シャリンバイ(車輪梅)

P1080909シャリンバイ.jpg 新春の乳房山を歩いてきました。12月中に雨が多かったこともあり森全体がしっとりしていて、シダやコケの状態が例年の4月くらいの印象を受けました。開花中の植物はテリハハマボウ、オガサワラグミ、セイロンベンケイ、ムニンシュスラン、シャリンバイ等でした。特に尾根筋の見晴らしがよい場所では低木のシャリンバイがたくさん花を付けていて、背景の青い海によく映えて見飽きませんでした。シャリンバイ(車輪梅)ですが、花は梅に似て、枝先に車輪状に花を付けます。沖縄や奄美諸島でもそれぞれ島名があるシャリンバイですが、小笠原ではaxeshandleが由来といわれている「サンドロ」という島名があり、戦前は斧の柄や太鼓のバチに使用されていました。また、堅く火持ちがよいことから鰹節を製造するときに薪としても利用されたそうです。
posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月17日

レモン仕事

P1080600.jpg 12月上旬の雨の日々から解放され、やっと小さな庭の手入れなどできるようになりました。今年はシークワーサーが我が家は裏年のようであまり収穫てきなかったのですが、小さなレモンの木からは例年並みに収穫できたので塩レモンを仕込みました。小さくてもレモンの木が1本あるとジャムにしたりジュースにしたり色々楽しめます。2年前に母島のラム酒でレモンを漬けて「レモン酒」を仕込んだのですが、まだ美味しく戴けます。その空き容器を利用して作った塩レモン、外見はレモン酒を仕込んだ時とそっくり。間違えて飲まないよう自分に言い聞かせています。
posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月13日

日の出

DSCN0079日の出.jpg 相変わらず雨続きの母島ですが、今朝はいつになくよく晴れて素晴らしい日の出が見られました。12月12日の今日の母島の日の出時刻は6:11頃でした。これから日の出時刻は少しづつ遅くなり、大晦日には6:20頃になります。同じような南の島の石垣島ですが、東経124度09分22秒で母島より西に位置するため、今日の日の出時刻は7:17と1時間以上も遅く、日の入り時刻は17:57です。南北に長い日本ですが、東西でもかなり差があるのが分かりますね。明日の朝も綺麗な日の出を見るために早起きしようと思います。
posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月02日

年間降水量

 IMG_6461.jpg今年の11月は本当に雨が多い月でした。一番降った日は25日の98.5oの降水量で、10分間で9oも降った時間帯がありました(気象庁:過去の気象データ検索)。世界的な気候変動について、年平均気温の上昇や旱魃や豪雨などが報じられると、母島のことも気になり少し調べてみました。2018年は記録的な旱魃の年でしたが、母島の年間降水量は576.5oで、翌年の大型台風があった2019年は1385.5oでした。この2年間ではなんと、2.4倍も差があることが分かり驚きました。そして2020年ですが、6月〜10月までは前年に比べると雨量が少なかったものの、11月の降水量が380.5oだったことで一気に前年の年間降水量を追い抜き、20201月〜11月の降水量は1422oとなりました。いつもの時期なら母島はジャガイモの植え付けをする頃なのですが、こう雨が多いと種イモが痛んでしまいますね。森のシダは雨に濡れて美しいのですが…。

posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月30日

サンゴの白化

IMG_6147サンゴの白化.jpg 昨年の今頃は台風21号の後片付けで大わらわでしたが、今年ほど母島に台風が来ない年も珍しいのでは?と思いながら過ごしています。台風が来ないのはいいことなのですが、海水がかき回されない状態で海水温が高い日が続き、造礁サンゴが多い母島の「北港」「椰子浜・桐浜」「御幸之浜・南京浜」などではサンゴが広範囲に白化しています。褐虫藻が抜けて骨格だけになったサンゴは白く、写真に撮ると綺麗にもみえるのですが、うーん、元の状態に戻るのには何年かかるのかな?と思ってしまいます。サンゴの白化、これ以上進まないといいですね。
posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月17日

ムニンシュスラン

DSCN0094ムニンシュスラン.jpg 今年は母島への台風の到来が今のところなく、このまま今年の台風シーズンが過ぎてくれることを願うこの頃です。10月中盤になるとオガサワラゼミの鳴き声も徐々に少なくなり、堺ヶ岳や乳房山、桑ノ木山ではムニンシュスランが咲き始めました。長い期間に渡って開花するムニンシュスラン(無人繻子蘭)は、森の花が少なくなる晩秋から初冬に私たちの目を楽しませてくれます。小さな花序で清楚な姿ですが、まとまって咲くと見ごたえがあり写真映えするランです。
posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月02日

見る角度によっては・・・。

DSCN0077タコノキの実.jpg 森の中で時々妙に惹きつけられる形のものにであうことがあります。昨日は大沢遊歩道を歩いていて、足元に転がっていたタコノキの実にグッと惹きつけられてしまいました。どのタコノキの実もネズミによる食痕があるものでしたが、それぞれ個性的で見る角度によって色々な形に見えてきました。ムンクの叫びに似ているもの、もののけ姫の乙事主(おっことぬし)に似ているもの、イメージが少しホラーなのは、道中どこまでも続くポトスの森を一人で歩いてきたからかも知れません。タコノキの実は集落内では鮫ヶ崎遊歩道などにも落ちています。お気に入りの面白い形のものを探してみてください。
posted by 梅野ひろみ | ガイドの日記帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする