ガイドの日記帳 〜つれづれなるままに〜

小笠原諸島母島のネイチャーガイド、フィールドエスコートhilolo・梅野ひろみが母島の大自然の魅力を紹介しています。

2018年03月30日

イカ釣りシーズン

IMG_1576アオリイカ.jpg 母島も20℃を上回る日が続き、晴れた日は泳ぎたくなるような海の色になりました。沖港の中にもサッパ(イワシに似た魚)やホウセキキントキ(島名アカメ)が群れで入ってきていて、季節の移ろいを感じています。そんな母島の今はイカ釣りシーズンで、お仕事に行く前や昼休み、お仕事が終わってからなど、防波堤などでアオリイカを狙う島民の姿を見かけます。アオリイカはヤリイカ科のイカで、体長40〜50p、胴体に沿ったヒレがあり、このヒレをくねらせるように泳ぐイカです。餌木(エギ)やイカバケと呼ばれる疑似餌を使って釣ります。春には大型のアオリイカが釣れることから、各自のとっておきポイントでイカを狙っています。昨日は30分間で3匹のアオリイカを釣り上げたかたがいましたが、場所は秘密です。
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2018年03月22日

モモタマナの赤い葉

IMG_2421御幸之浜遊歩道.jpgお彼岸の今日、関東では雪やみぞれのようですが、母島の今朝は蒸し暑く濃い霧に包まれていました。霧が深い春先独特の景色を見て、季節の移ろいを感じた朝でした。森では、モモタマナの赤い葉が目立つ季節で、山の斜面を見ると赤い大きな花が咲いているかのように見えます。今はちょうどモモタマナの新芽がでて、古い葉と世代交代するシーズンです。歩道一面に落葉した赤いモモタマナの葉を踏みしめて歩くと、ガサッガサッと大きな音がして、内地の秋の森を歩いているような気がします。特にモモタマナが多い鮫ヶ崎遊歩道や御幸之浜遊歩道は赤いじゅうたんを敷き詰めたようで、フォトジェニックな風景が広がっています。お散歩するのにちょうどいい距離なので、ぜひ行ってみてください。
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2018年03月12日

メグロ撮影ポイント

DSCN7492メグロ.jpg 今週は風もなく暖かい日が続くようで、 こんな日はバードウォッチング&ホエールウォッチング日和です。今の時期しか見られないザトウクジラも是非みて欲しいのですが、母島に観光にいらっしゃったら必ず見て頂きたい鳥がメグロです。世界中で母島列島にしかいない鳥で国の特別天然記念物に指定されています。集落を散策していてもよく見かけるメグロですが、動きが速く写真を撮るのが難しい鳥です。メグロは雑食性で、パパイヤのような果実や植物の蕾み、昆虫やクモやヤモリ等、食べ物のレパートリーはかなり幅広いです。写真を撮るときには採食場所や水場で時間をかけて待っていると写真を撮りやすいと思います。静沢のフルーツロードや船木山遊歩道はメグロの密度も高いのでお勧めです。
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2018年01月21日

ムニンモチの新葉

RIMG3036ムニンモチの新葉.jpg1月中旬は冬とは思えない暖かな日が続いて、こんなときに母島に住んでいる幸せを感じます。母島の植物たちも、日当たりが良い場所では新葉が鮮やかな色で展葉し、目を楽しませてくれています。母島には「ムニンモチ」と「シマモチ」の2種類に分類されているモチノキ科の植物がありますが、最近の研究の成果によると、遺伝解析の結果では両者に遺伝的分化はみられなかったということです(森林総合研究所 森林管理技術-3)。葉の形態で分類すると、乳房山のような標高が高く土壌が湿った地域ではムニンモチが、南崎のような標高が低く土壌がやや乾燥した地域ではシマモチが多いように思います。画像はムニンモチと思われる個体の新葉です。透明感がある紫色で、遠くから見るとまるで花が咲いているように見えます。シマモチは、南崎周辺で花が開花中です。
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2018年01月09日

ハザクラキブシ満開

IMG_1366ハザクラキブシ.jpg雨がちだった12月に比べて、新年になってからはお天気がよい日が続いています。暖かな日が多いからかハザクラキブシも満開になりました。ハザクラキブシは母島の乳房山〜堺ヶ岳の雲霧林に自生するキブシ科の固有種です。近縁種としてナガバキブシ(父島)やハチジョウキブシ(伊豆諸島)などがありますが、こちらは花序の長さは10p前後ほどだそうです。ハザクラキブシは、種名のように葉がサクラの葉に似ていて、花序の長さは30pくらいあるものもあります。このような花序の長さは生育する環境に適応したためだと考えられており、母島の雲霧林のような湿潤な森では画像のようなみごとな花をみることができるのです。
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2017年12月21日

オガサワラグミ

RIMG2278オガサワラグミ.jpg先日母島に来島されたかたから「ははじま丸を降りた瞬間に甘い花の香りがしたんですが、何の花ですか?」と質問されました。クロツグというヤシ科の植物はキンモクセイのような甘い香りがしますが初夏頃の花ですし、甘い花の香りについてはすぐに答えられませんでした。その会話から少したってから山を歩いていて、森全体に甘い香りが充満しているのに気づきました。その正体はオガサワラグミでした。例年では1月頃が花の時期と記憶していましたが、今年は少し早く開花したようです。葉の裏が銀色の蔓性の植物で、クリスマス頃にはこの蔓を使ってリースを編む人もいます。実は3月頃には赤く色づき、食用になります。メグロなどもこの実が好きで、実を啄んでいるのをよく見かけます。今日は乳房山を一周してきましたが、今年は花付きがよく乳房山全体に甘い香りが漂っていました。今年は実も豊作なことでしょう。
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2017年11月29日

乳房山開花情報

P1000140新しくなった登山道.jpg 11月中は前半が雨の日が多く、月末に近づくにつれて晴れの日が多い一カ月でした。乳房山登山道の改修工事のため、通行止め期間がありましたが、西ルート入口から船木山遊歩道・玉川ダム方面口までは通行可能です。快晴の今日は、玉川ダム方面から入山し、新しくなった登山道を歩いてきました。乳房山では母島の固有種のワダンノキのほか、シマザクラ、テリハハマボウ、シャリンバイ、ムニンヤツデ等が開花中で、渡りをするチョウで有名なアサギマダラがムニンヤツデで吸蜜していました。古くなっていた木道は下山中に滑りやすく、いつも心配でしたが、新しくなった木道には手すりも付いてとても歩きやすくなっていました。工事関係者の皆様、ありがとうございました。東ルート入口から玉川ダム方面分岐まではまだ通行止めの日もあるので、乳房山に行く方は母島観光協会で確認してから入山してください。
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2017年11月06日

アフリカマイマイ

IMG_1085アフリカマイマイ.jpg
 11月は例年では雨が多い季節ですが、このところ本当によく雨が降っています。昨年の冬の旱魃のことを思うとありがたい恵みの雨ですが、ご旅行中のかたはがっかりなことだと思います。雨が続くと母島の集落でよく見かけるのがこのアフリカマイマイです。カタツムリは夜行性なので、星を見に行くときや朝日を見に行くときには路上に無数に広がっていることも多く、足元に気を付けないと踏んでしまうことがあると思います。アフリカマイマイは小笠原へは昭和初期に台湾から薬効があるとして持ち込まれたようです。現在では広東住血線虫が寄生していることが広く知られていますが、検体の6割くらいから検出されているそうですので、気を付けてください。画像はキナバル山に行ったときに地元のお土産物屋さんで買ったカタツムリの置物です。アフリカマイマイによく似ていると思います。
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